1/57
第一章 プロローグ:始まりはすでに始まっていた
「はぁ…」
思わず溜息が出る。
そりゃ牢獄の中いきいきしてる人なんていないよね。
動くと手足に着けられた重たい枷が鳴る。
これを見ると改めて自分が捕まってるんだなぁって思う。
別に悪いことしてないのに。
冷えた牢獄の壁に凭れかかると、格子つきの窓から覗く月を見た。
満月じゃないけど綺麗な月だなぁ…。
私はいきいきしてないけど、鬱々もしてないのさ。
まぁ、なるようにしかならないよね。
お迎えが来るまでのんびりと待ちますか。
はじめまして板井虎です。
あまり頭が良くない文章ですが、楽しんでもらえれば幸いです^^
作者の行動と主人公のつぶやき(及びツッコミ)が多いので、基本的に話の進みが遅いと思いますが、長い目で付き合ってやってください。