装備修理人 壊れた装備やアイテムの修理、承ります!さらには、付加価値も付きます
私は、装備修理人のシャルル・ド・ゴール。
ちなみに、そんな名前の人物がどこかにいたようだけど、その人物とは全く無関係。
私のもとに、横柄な態度の貴族が現れて、依頼をしてきた。
「おい、お前が噂の装備修理人とかいうやつか。
なら、俺の壊れた鎧を修理してくれよ。
俺のお気に入りの鎧でな。今までにないくらいの恐ろしい敵と戦って、俺は重傷を負って、俺の鎧も、このザマだ。
どうにか修理してくれよ。報酬はいくらでも出すからな、いてて・・・。
前の戦いで負った傷が、まだ傷むよ・・・。」
まずはその、壊れた鎧を持ってこいと言った。
「これだがな。」
確かに、かなり壊れている。特に胸当てと肩当ての破損がひどいな。
「わかりました。しかし、修理の方はこちらの部屋の奥で行いますので、決して部屋の中をのぞき見たりしないように。」
「誰がのぞき見るかよ。とにかく、早く修理に入れよ。」
命じられるままに、修理に入る。
「さあ、お前の出番だ。修理釜よ。」
この修理釜に、装備を入れるだけでいい。あとは勝手にやってくれる。
一定時間が過ぎ、ポンと出てくる装備。
一瞬にして、元の輝きを取り戻す。
「おい、すげえな、すっかり元通りだ。」
さらに、かっこよさと、守備力も上昇するという、付加価値をつけた。
「それでは、お代をいただきます。修理代として、しめて10000ゴールドいただきます。」
「10000ゴールド!?」
「おやおや、名門貴族にして大富豪のあなたなら、10000ゴールドくらい、お安いものでしょう。」
「・・・高いなあ。まあ、修理してもらえたからいいけど。」
「まいどあり!」
この修理釜だが、誰でも気軽に使えるわけでは無い。選ばれし装備修理人だけに、使うことが許されているというシロモノだ。
いわば、私はその、選ばれし装備修理人なのだ。
例えば、伝説の武器、防具も、これ一つで修理できるし、呪われた装備の、その呪いを無効にすることだってできるのだ。