第2話 出てきてそうそう迷子ってどうなの? by心也
こんにちは。獅子乃です。ついに主人公が出ます。
お話はここから本格的に始まるので自分としてはドキドキです。
なぜか?石が飛んでくるんじゃないかと思ってですね……。
では、第2話です。ごゆるりと…、いってらっしゃいませ…。
本日は晴天なり、どこかでそんなアナウンスがしそうな晴れ空。とある郊外。視界に入ってくるのは緑とまばらな通行人。一応舗装はされているものの先程から全く車が通らない車道。大きな通りからいくつか外れた道に一人の少年がポツリと立っていた。
見た感じ中学生にも見えてしまう彼はこのお話の主人公。菊川心也である。黒髪黒眼、ありきたりな日本人のその色に、160㎝程度の身長。華奢でどこか小動物のように見えてしまう童顔は彼のコンプレックスらしい。
そんな彼は、Tシャツにジーパン。肩からはショルダーバックを下げた至ってシンプルな私服姿。しかし、どこか焦った様な、オロオロとした表情をして、辺りを見回していた。手には一枚の地図と……、コンパス。しきりに辺りを見回しては地図を覗き込む。
「参ったな……、この年で迷子なんてお義母さん達に会わせる顔がないよ……」
あえていう事もないだろうが、彼は16歳――高校生にして迷子になってしまったのである。彼の眼には不安と寂しさからか、うっすら涙を浮かべている。車は通らないから乗せてもらえない。度々通る人には情けなくて声を掛けられない。
どうしたものかと思案している彼に見かねて、救いの手が差し伸べられる。
《心也、お前携帯電話の存在を忘れてやしないか?》
「そうだよ!忘れてた、ありがとう真くん」
心也は肩からバックを下ろすとケータイを取り出す。が――
『お掛けになった電話番号は、電源が入っていないか、電波の届かないところに……』
――どうやらケータイにも見放されてしまった様だ。
「つながらない……、こんな時に何で……?」
《はぁ……。仕方ない。ここは歩いて行くしかないな》
「そんなぁ……」
相変わらずの晴天。道端にはポツリ立つ心也の姿しか無かった。
お帰りなさいませ。いかがでしたでしょうか。
出来るだけ読みなおして変な文がないか調べあげたつもりです。
ここが変だった。文章的にこれは……。的なところがあったらご指摘ください。
では、感想欄でお待ちしておりますのでぜひいらして下さい。
それでは、またのお越しをお待ちしております♪