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#31 第二次予選

みなさんこんにちは!アオです!

それでは「ゲーム廃人から始まる恋物語」をどうぞ!

二学期ももう少しで終わりだと思っていたが俺には重大なことが残っていた。

ハールドクエスト公式の対人戦大会の第二次予選が行われる。

第一次予選通過者の500人による熾烈な戦いだ。第一次予選と同じように

合計の勝利数が多い人が本戦への出場権を獲得できる。第一次予選とは違い

通過者のみの大会だからみんな強いはずだ。そんな思いを持ちながら

練習もせずに寝たのが昨日。練習をしなかったのは、早く寝るためと

これまでたくさん行ってきた力を信じてのことだ。

そして、今日。ついに第二次予選が始まる。今回も自宅で行うことができる。

また、第二次予選を通過した段階で通過者には公式大会本戦出場の称号が

与えられる。ハールドクエストの誰もが狙っているものだろう。

俺は公式サイトで二次予選の受付を済ませて椅子に腰かける、

開始まで残り一分程度だ。そして待っていましたと言わんばかりに俺は

PCを操作する。さあ本戦をかけた戦いが幕を開ける!

第二次予選も戦う相手は公式側が決めていてそのルールに(のっと)りすすめていく。

チャットで挨拶を交わした後、いざ勝負開始だ。一戦目はまさかの負け。

一戦目からはとてもついていない。しかしここでめげていてはだめだと自分に

活を入れなおして二戦目へ行く。戦う相手はどこかで見たことのある名前だ。

【さろ:よろしくお願いします。】

【ゆう:お願いします。どこかで会ったことありますか?】

【さろ:会ったとしたなら対人戦用パーティーだと思いますよ。】

【ゆう:確かにそうですよね。すみません。それではお願いします!】

前に一言残したみちさんではないもののこうやって実際に戦うことになるとは。

やっぱりゲームは楽しいや。俺はそんなことを思いながら勝負を始める。

まさかの相手はヒーラーを選んできた。この人はそれほどまでに強いのだろうか。

この人は下剋上を狙っているのか。そんなことをやっても得にはならないのに。

公式からのルール上、キャラはなんでもよいとされている。第一次予選を含めて

戦ってきた相手にはこれまでヒーラーを選んだ人なんかいなかった。

この人の目的は果たしてなんだろうか。そんなことを迷っているうちに

コマンド入力時間が迫ってきてしまっている。もしかしてこうやって相手を

油断させる作戦なのかもしれない。それでも火力不足でヒーラーでは無理なはず。

色々な思いが俺の頭の中を駆け巡る。そうこうしているうちにゲームの方は

進行していた。ちょうど相手の人の攻撃が終わったところだ。

その後も不安を残しながら戦っていく。数分後、結果としては勝利を収めた。

結局、相手は何をしたかったのかわからないが勝つことができてよかった。

ありがとうございましたとお礼を言って三戦目に入る。

少し"?"が残る試合だったがそれは前のことだ。今は今のことに集中!

そんな気合いを入れながら戦うこと数戦。なんとか勝率は高く維持できている。

もしかしたら本戦出場も夢ではないかもしれない。

さて次の対戦相手は.....その名前を俺は二度見をしてみる。"みち"さんだ。

あの意味深な言葉を残していった謎の人。でもなんだかんだ言って

みちさんのアドバイスをもらってあの時から成長してきた気がする。

【みち:よろしく。きみの実力がどれほどのものか見せてもらおうか。】

【ゆう:お願いします。望むところですよ!】

チャットでそう言いみちさんとの対人戦がスタートした。

みちさんは俺と同じキャラを選択してきた。前に言われた言葉を意識して。

一ターン目からみちさんは不可解な行動をし始める。そんなことには

騙されないぞと心に誓いながら俺なりに組んでいたパターンを突き通していく。

しかしそんな努力もむなしく負けてしまった。

【ゆう:ありがとうございました。】

【みち:対戦ありがとう。前よりはよくなっているが.....もっと成長できる。】

そう言い残してみちさんは次の戦いへと行ってしまった。

悔しい。行っている行動が違うとはいえ同じキャラを使っているんだ。

気持ちを切り替えないとっ!俺はそう思い対戦相手の名前を見る。

みちさんに続いて画面を二度見する。この人は俺が毎回動画で対人戦を参考に

してもらっている実況者の人だ。そんな人と対戦できるなんて。

【ゆう:お願いします。】

さすがに「いつも見ています!」なんてことは言えずそのままスタート。

実況者なだけあって序盤からかなり理想な動きを行っている。

俺も頑張ってその動きに対応していく。勝負はギリギリのところで勝利することが

できた。この人に勝ったんだ!うれしい!俺の心の中にはそんな感情があった。

【ゆう:ありがとうございました。】

時刻は12時手前、残り10戦程度だ。まだまだ負けないぞ!

そして1時間後。俺は公式側から出された人全ての人と戦い終わった。

後は結果がどうなっているかを待つだけ。正直、第二次予選までこれたんだ。

お願いだからなんとか本戦へ出場したいんだ。そんな気持ちがあった。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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