#20 オフ会の誘い
みなさんこんにちは!アオです!
それでは「ゲーム廃人から始まる恋物語」をどうぞ!
2学期が始まってちょうど1週間たった、休日俺が何気なく公式SNSを
見ていると目にとまる内容があった。
【第3回ハールドクエスト!公式オフ会!!in東京】
企画名からわかる通り公式が運営・企画しているオフ会だ。
第3回とついているから、多分おととしから行っていると思う。
去年も同じようなものを見た記憶がある。この時は日程的にダメだったので
断念した。それに中三という受験真っ只中で行くのは少し気が引ける。
ちなみにおととし開催していたのは初めて知ったのだが。
さらに詳細が書かれている公式サイトへ飛んでみると、日程としては
12月27日、ちょうど日曜日だ。しかし東京だから少し遠い......
ダメもとで母さんに相談してみるかな。去年から興味があったので
行ってみたいとは思っていた。そしてサイトをさらにスクロールしていくと
その日行う、内容が書かれていた。内容としては、いつも行っている
パーティーの人と会ってみよう!という完全オフ会だ。
会場で参加できるパーティー別、対人戦というのもあるらしい。
さらには会場でしか行えないイベントもあるのだとか。
これはいくしかないと思いながら、俺は母さんがいるリビングへ向かう。
俺「母さん、これ行きたいんだけど.....」
俺はそう言いながらさっき見ていたサイトを母さんに見せる。
少し渋い顔をした後
母「いいわ。でもそれまでの勉強とか頑張りなさいよ。」
俺「わかった。」
母「でも大丈夫かしら"オフ会"なんて。」
俺「大丈夫だよ。昔からやっている人だっているから。
それに公式のオフ会だからなんかあっても大丈夫だよ。」
母「そうね。交通費は出してあげるから行ってきなさい。」
俺「ありがとう、母さん。」
俺は一言母さんにお礼を言って再び自室へ戻る。
ゲームにログインするとあおさんがすでにパーティーにいた。
おそらく、休日だからだろうか。
【あお:ゆうさんこんにちは!】
【ゆう:こんにちは。公式のオフ会のやつ見ましたか?】
あおさんはこのパーティー内だとかなり公式のSNSをチェックしている人
なのでこの話題を振ってみた。どうだろうか。
【あお:はい!もちろんですよ。というかあのオフ会去年行きましたから。】
【ゆう:そうなんですね!もしよければこのパーティーで行きませんか?】
【あお:いいね!でもゆうさんは大丈夫なの。高校生だからって
オフ会は親がなんていうかわからないのに。】
【ゆう:そこの点は大丈夫ですよ!さっき親を説得してきたので!】
【あお:そうなんですね。後はあまいろさんときみさんですね....】
【ゆう:そうですよね....あまいろさんはまだしもきみさんは中学生なので....】
【あお:とりあえず、誘うだけ誘いましょう!】
あおさんの了承も得て俺は伝言機能を使って伝言を残す。
内容はさっきまで話していたオフ会についてだ。
2人がログインしたときにわかるようにと思い伝言機能を使った。
そのあと、俺たちはまたクエストを行っていた。いつもは1~2戦程度で
終わってしまうが珍しくあおさんの予定が空いていたので
二人を待ちながらクエストを何回も行っていた。ゲームをやり始めてから
数時間.....俺たちが次のクエストをどうしようかと悩んでいると
【きみがログインしました】
と、きみさんのログインを知らせる表示が画面に出た。
きみさんが伝言を読み終わったであろうタイミングでチャットの方に
【きみ:この話、親に聞いてみますね。なんていうかわかりませんが。】
【あお:うん!全然ゆっくりでいいよ!】
きみさんのアバターが動かくなった。おそらく聞きに行っているのだろう。
数分後、きみさんからの返事のチャットが送られてきた。
【きみ:親から許可をもらったので大丈夫です!】
【あお:よし!あとはあまいろさんだけかな。】
【ゆう:そうですね。あまいろさんが来るまで待ちましょう。】
そうは言ったもののいつ来るかわからないのできみさんを含んだ3人で
クエストを行うことにした。きみさんが加わってから1時間くらいたった
ころだろうか。あまいろさんもログインした。
【あまいろ:伝言をみたのですがこの日は旅行を行く予定がありまして.....】
【あお:そっか....でも仕方ないよね!大丈夫だよ!】
【ゆう:そうですよ。また来年でも一緒に行きましょう!】
【あまいろ:すみません。】
【きみ:じゃあその辺で、4人そろったのでまたクエストをやりませんか?】
【あまいろ:いいですね!やりましょう!】
きみさんの提案によって久しぶりに4人でクエストを行うことになった。
前回はイベントクエストをやっていたが今はイベントも開催していなくて
通常のクエストしかできてなかった。全員かなり強くなってきて
難易度が高めのクエストもだいぶクリアできるようになってきた。
楽しい時間はあっという間にすぎて時刻は11時。
みんな一斉にログアウトしてその日のゲームは終了。
二学期が少しだけ楽しみに変わった日だ。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!