#2 クエスト(初歩)
みなさんこんにちは!アオです!
それでは「ゲーム廃人から始まる恋物語」をどうぞ!
【クエスト開始!!】
画面が暗転してフィールドマップへと俺たちは飛ばされた。
【ゆう:あまいろさん操作方法はわかりますか?】
【あまいろ:はい!基本的な部分は大丈夫だと思います!】
【きみ:とりあえずボスを探していきますか!】
このゲームはRPGなのだがボスを探すだったり仕掛けを解くなどの
探索がかなり必要になる。
【あお:私はサブクエストの達成の方を行いますね!】
メインの達成条件とは別にそれぞれサブクエストが設定されている。
サブクエストを達成することによって報酬が増えたりそのクエスト中に
だけ使えるお助けアイテムが出てきたりする。
達成するとかなり楽だがサブクエストはメインクエストと違い
行かなくてもよいマップへ行ったり雑魚的を数十体倒すなどめんどくさい。
またものによってはサブクエストが無いものもある。その場合は全員で
協力してメインクエストを行う。
マップを移動すること数秒。俺たちはボスがいるところへたどり着いた。
このクエストは練習のためで何回も行っていたためボスのいるところまで
把握しきっている。だから短時間で着くことができた。
【あまいろ:早い!】
彼女のチャットはその一言だけだった。まあ移動していたらそれくらいしか
打つことができないだろう。
【ゆう:あおさん合流できますか?】
【あお:わかりました。すぐに向かいます。】
そして待つこと数十秒、あおさんが合流した。
【ゆう:それじゃあ行きますね。】
俺はそうチャットを打ちボスとのバトルを開始した。
敵との戦闘中はチャットができないためあらかじめ戦略を決めておかなければ
ならない。まあ今回は弱いボスなのでそんなこともないが。
おそらくみんなが行動を入れたであろう数秒後。俺たちのアバターが動き出した。
【ゆうのダブル切り!2発命中!BOSSに合計2846ダメージ!】
【きみの雨氷乱撃!4発命中!BOSSに合計1968ダメージ!】
【BOSSの撃破に成功!】
フィールドマップに切り替わった瞬間
【クエストクリア!!】
と表示されて画面が暗転し、クエストの受付に戻ってきた。
【あまいろ:お~!めちゃくちゃ速かったですね!】
【あお:そうだね。】
【きみ:ゆうさん今回手を抜いてませんでした?】
【ゆう:ごめんごめん。さすがに一人で倒すのも忍びなかったから。】
【あお:そうは言ったものの二人で倒していたけど?】
【ゆう:あ~....それはすまんかった。】
【あまいろ:なんだかほのぼのとしていていいですね。】
【ゆう:まあそうだな。クエストはこんな感じだったがどうだった?
といってもほぼ俺たちがやってしまったけど。】
【あまいろ:なんとなくですが流れをつかめました!】
【ゆう:それは良かった。】
【あまいろ:はい!今日はまだやることがあるので落ちますね。】
【あお:了解!おやすみ~】
【きみ:お疲れ様~】
【ゆう:ありがとね~。おやすみ!】
【あまいろがログインしました】
【きみ:あまいろさんが落ちたけどどうしますか?】
【あお:私も今日まだ残っていることあるから落ちるわ。】
【きみ:了解です~!お疲れ様でした~】
【あおがログアウトしました】
【ゆう:すぐに倒しちゃったところが失敗かなぁ~。】
【きみ:そうですね。眠たくなってきたのでここらで俺も落ちますね。】
【ゆう:了解!おやすみ~】
【きみがログアウトしました】
みんなが去っていたゲーム内を見ながら俺は一人ため息をついた。
時計を見てもまだ1時間程度ある。とりあえずイベント周回を行っていくか。
俺は普通のパーティーとは違うほんの一時的に募集中のパーティーへ
もぐりにいった。今のイベントは3人以上いないと倒すのが難しいボスが
いる。なかなかボッチに厳しい。しかし運営もそれを見かねてか
救済措置としてこの一時的な募集パーティーというシステムを導入。
本パーティーが誰もいないときでも一時的なパーティーを組んで
一緒にイベントを行うというものだ。
【お願いします】
一時的なパーティーにすぎないので名前は表示されなくてあいさつも
かなり短めなものばかりだ。俺は人が集まったのを確認して今回の
イベント用クエストを貼った。数分後、同じように画面が暗転してクエスト開始。
上位勢は俺の他にも1人いてその人と俺が中心になるようにBOSSを倒すという
ことになった。さっきは手加減はしていなかったが今回は違う。
かなりの難易度なので手加減はなしだ。俺は高火力の技を放った。
他の人のおかげもあって10ターンいないに撃破することができた。
このボスはなかなか10ターンで撃破することは難しい。
戻ってくると俺はチャットで
【お疲れ様でした。落ちますね。】
と打ってそのパーティーから離脱した。このボスは数十回と戦ったが
なかなか強い人と一緒に合わないとかなりの苦戦が強いられる。
まあそんなもんだよなと俺は思いながらゲーム自体をログアウトした。
そしてまためんどくさい学校があると思いつつ俺は深い眠りについた。
読んでいただきありがとうございました!
コメント(感想)をくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!