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アナタの夢を叶えたい  作者: 鬼切紫雨
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第七章

 冬休み。

 クリスマスイブだけ英二と過ごすことが出来たけど、年末年始はあたしの家族がグアムで過ごすことになったのと、英二は補習と課題にかかりきりになってたせいで、冬休み期間中は殆ど会えなかった。

 あたしにとっても初カレだったから正直かなり寂しかったけど、英二の状況が状況だけに、そこはグッと耐えるしかなかった分毎日のラインと電話でのやり取りは欠かさなかった。

 漸く英二と会えたのは、冬休み最終日の成人の日だった。

「英二あけおめ~!やっと会えたね~!」

「明けましておめでとう有希。そうだな、イブ以来だね。」

「そだね。いや~会えなくて寂しかったよ~。」

「ほんとかよ(笑)。言い方軽いなぁ。」

「ほんとだって~!何よ、英二は寂しくなかったの?」

「い、いや、俺は課題や補習でそれどころじゃ・・・。」

「まあ、しょうがないよね~。でもちょっとくらいは構って欲しかったなぁ。」

「それに関しては、ほんとごめん。」

「良いよ、今日こうして会えたから。今日はとことん付き合ってもらうからね!」

「ああっ、そのつもりだよ。」

 そうは言ったけど、勿論冬休み期間中は大変な思いをしてた英二だったから、今日はささやかなお疲れさん会と言った感じで過ごすつもりだった。

「有希は初詣行った?」

「ううん。ってか、あたしあんまし人ごみごみし過ぎてるとこ行きたくないんだよね。クリスマスのイルミとかならまだしも、初詣とか人混み凄過ぎじゃん。出来ればパスかな。」

「大きな神社とかはそうだね。」

「そうそう。正月の大きな神社とか絶対行きたくないわぁ。」

 少しうんざりしながら言った。

「黒木とかとは行ったりしないの?」

「恵梨香と沙織は恋愛成就の御利益ある神社とかにはたまに行ってるみたいだけど、あたしと麻衣はそもそも神様とか幽霊とか信じてないし。英二はどうなん?」

「俺は事故してからそんなのも有るんじゃないかって思ってる。っていうより、そう言うご利益とか有るって思ったほうが人生楽しいかなって思うようになったかな。」

「そうなんだ。んで、初詣行ったん?」

「行きたかったけど、課題・補習で疲れてたから、今年は寝正月してたかな。」

「行きたい?」

「そうだな。成人式とかで殿梨神社とか今も凄そうだけど、小さめの神社なら行っても大丈夫そうだから行ってみたいな。」

「んじゃ行こっか。」

「良いの?」

「良いよ。付き合ってあげる。」

「ありがとう。」

「良いよ。んじゃ行こう!」

 そう言って、あたしは歩き出した英二の左手を握った。

 付き合いだしてからそれなりの回数手を繋いでるけど、英二は中々慣れることがないのか、何時も驚きとはにかんだ笑顔を見せてくるけど、あたしの好きな英二の表情の一つで、あたしもこの顔を見たいから何時も自分から手を繋ぎに行ってる。

 残念ながら英二の方から手を繋いできてくれることはあまり無くて、その辺がちょっとした不満があるけど、まあ元々人見知りなとこはあるみたいだし、これから徐々になってくれれば良いかと思って気長に待つことにしてる。

 暫く他愛もない話で盛り上がりながら歩いてると、

「こことか良さそう。」

と、英二が言った方を見ると、小さいこじんまりとした神社があった。

 ちょっとした森のような感じで鬱蒼としていて、あたし的にはちょっと不気味かなと思ったので、

「なんかここ、ちょっと気味悪くない?」

と言ってみた。

「まあ、神社の中には神様を祀ってるのと、何か良くないものを封印する為に建てられたって趣旨のものもあるみたいだしね。ここはそういう封印系の神社なのかな?」

 そんな蘊蓄を言いながら英二がスマホを取り出し、地図アプリの位置情報検索で神社の事を調べていた。

「天乃御柱神社。あまのみはしらじんじゃって読むのかな。一応祀ってる神様は天乃御中主神か。開運招福の御利益があるみたいだし、ここにしようか?」

「まあ、英二が良いなら。」

 少し気は進まなかったが、英二が気に入ったみたいだったので、あたしも付き合うことにした。

 入り口の少し古びた鳥居を潜ると、外の印象と違って中々雰囲気が良い。

 小屋二つ分くらいの拝殿と、長いこと使われた形跡のない手水舎以外は何もないシンプルなものだったのと、周りが森みたいになってるから、マイナスイオンが沢山出てるんだろうなと思い、

「あっ。あたしここ好きかも。」

と感想を言った。

「俺もそう思った。なんか居るだけでホッとする。」

「そうだね。それあたしも分かる~。」

 あたしたち以外は誰もいない空間に、思ってた以上に神秘的な中の雰囲気も相まって、今まで感じたことのない不思議な気持ちに包まれて、自然と二人とも無言のまま拝殿に進んだ。

 拝殿に着き、賽銭箱に小銭を入れて鈴を鳴らし(本坪鈴っていうものと、後で英二に聞いた)一礼して二回柏手を打ち、礼拝をする。

 頭を下げながら心の中で、英二とこれからも仲良く過ごしたいことを願いながら、少し英二の方に顔を向けると、目を閉じて真剣に祈りを捧げている英二が目に留まり、その姿に少し神々しさみたいな雰囲気を感じ、胸の鼓動が僅かに高鳴った。

 暫くして英二が礼拝を終えたような気配を感じ、顔を上げると、英二は真剣な目で拝殿の奥にある社を見つめていた。

 少しの間そうして奥の社を真剣に見つめていた英二だったけど、やがて、

「行こうか、有希。」

と声をかけてきたので、

「うん。」

と返事をし、また無言のまま歩き出して鳥居を潜った。

 鳥居を潜り、拝殿の方に向き直った英二は少し深めにお辞儀をして、また少しの間拝殿の方を見つめていたが、やがて踵を返して歩き出したので、あたしもその後に続いた。

「ずいぶん真剣にお祈りしてたね。何願ってたの?」

 あたしが聞くと、英二は少し笑いながら、

「願いというかお誓いしてたんだよ。結構勘違いしてる人が多いけど、神社で神様の前ですることは、本来お願いじゃなくて誓いを立てるんだ。願い事を叶える為に自分がやるべきことを神様に誓う。そしてその願いを成就させるために努力を重ねてる姿を神様が見て、そのご褒美的な感じで願いを叶えてくださるんだよ。」

「結婚式で神様の前で永遠の愛を誓う的なやつ?」

「そうだよ。」

「へぇ~そうなんだ。あたしなんか願ってばっかだったよ。」

「言っちゃ悪いけど、それじゃダメなんだ。あくまでも自分のやりたいことは自分でやり遂げる。その中で、どうしようもなくなった時に、神様が手を貸して下さる。こういうのを、【人事を尽くして天命を待つ】っていうらしいよ。」

「英二って結構物知りだね~。」

「まあ、読書家ですから。」

 そう言って英二は胸を張った。

「学校の成績は良くないのに何言ってんだか。」

「それは言わない約束でしょ!有希さん!」

「そんな約束してませ~んっ!」

 一頻り英二を揶揄った後、

「んで、何誓ってたの?」

と聞いてみた。

「それは秘密だよ。なんせそういうお誓いは言わない方が良いからね。」

「良いじゃん教えてくれても!」

「ダメ~!」

「ケチ!」

「だけど・・・。」

 そこで英二はトーンを変えて言った。

「色々頑張るって誓ったよ。」

「それってあたしの事も入ってる?」

「ああ。」

「ならあたしも色々頑張る。だからお互いにね。」

 そう言って、あたしは英二の左腕を両腕で抱き、少し小さい声で呟いた。

「ああ。そうする。」

「そうだね。先ずは英二からあたしに手を繋いでくれるとこからだね。いっつもあたしからだし。」

「あ、ああ。そうだな・・・。努力します。」

「よろしい!んじゃ、行こ!」

「ああ。」

 その後はカフェでお茶したり、買い物に付き合ってもらったりと、平凡だけど幸せな時間を過ごし、明日学校でと挨拶を交わして、その日はお互い帰路に就いた。



 2月14日。

 今日は世間ではバレンタインだ。

 この日が近づくにつれて、クラスの特に男子たちはソワソワし始める。

 なんせ女子たちからチョコを貰えるか貰えないかで男子は浮足立ち、中にはチョコを貰おうと女子たちに媚びを売るやつ迄いる始末。

 俺は今までチョコを貰えるとしたら、精々母くらいにしかもらったことがないし、クラスの女子たちに義理チョコすらもらったことがない。

 まあそうかなと思う反面、やはり貰ってるとこを見ると、男として羨ましさや妬みみたいなものを少なからず抱くあたり、俺も年頃の男だなと思うことも幾度あったか。

 だけど今年は違う。

 なんせ今の俺には、有希という可愛い彼女が居る。

 恋人同士なら貰えるのが当然と思うが、なんせこういうのも初めての事なので、貰えるかどうかの不安みたいなのも少なからず付きまとっている。

 バレンタインが近づいてきたある日の放課後、何時ものように有希と下校してるときに、それとなく聞いてみることにした。

「なぁ有希。」

「うん?」

「有希はバレンタインにチョコ誰かにあげたりするの?」

「う~んどうかな。あたし今まで誰かにそういうのしたことなかったかな。寧ろあたしの方が誰かにチョコ貰おうとしてたことあったし。」

「そうなんだ・・・」

 有希の返事を聞いて、少しがっくり肩を落とした。

 考えてみると、有希はミーハーなところもある一方で、頑固で独自の感性や価値観に従って行動することが多く、流行りのものに関しては自分が良いと思うもの以外のものにはあまり興味を示さない。

 まあ、そこが有希の魅力の一つではあるけど、こういう恋人同士にありがちなイベントに少なからず興味を持っていた俺にとっては、もう少し乗っかっても良いんじゃないかと思ったりもするが、中々本人には言えないでいる。

 ただクリスマスイブには、カップルにはお馴染みのイルミネーションデートにも行ってくれたわけだから、全く興味がないわけではないのも分かっている。

 そんな風に色々考えていると、

「何?英二チョコ欲しいん?」

と、有希が俺の顔を覗き込みながら言った。

「えっ!い、いや、その・・・。」

 胸の内を正確に言い当てられて、恥ずかしさのあまり、しどろもどろになってしまった。

「うん?どうなん?」

 なおも詰問してくる有希に気圧されて、恐る恐る言う。

「そ、そうだな。欲しいっちゃ欲しいかな。」

「はっきりしないな~。欲しいんでしょ!?」

「はい・・・。」

「ふ~ん。そうなんだ。」

 暫く俺の顔を覗き込みながら、意味ありげな笑みを浮かべて有希が言った。

「まあ、英二も男の子ってことだ。結構結構!」

「えっ?」

「まあまあ。んじゃ、行こう!」

「えっ!ちょっと!」

 そう言って、俺の腕を掴んで歩き出す有希に圧倒されながら、真意を聞くことも出来ず、その日の有希との時間を過ごした。

 そして迎えたバレンタイン当日、朝から期待と不安の入り混じった気持ちで登校し、教室に入った。

 教室内の男子の様子を見渡すと、やはりどいつもこいつもソワソワしながら、女子の方をあからさまにチラチラ見てる奴もいた。

「よお英二。」

 良太が声をかけてきた。

「おう。おはよう。」

「んで、どうよ?」

「どうって?」

「チョコだよチョコ。有希から貰えそうなん?」

「さあどうかな。有希あんまりこういうの興味なさそうだし。」

「わからんぞ。なんせ付き合ってんだし。ワンチャンあるんじゃね?」

「さあどうだか。そういう良太はどうなんよ?」

「う~ん。俺は今年も無理っぽいかな。」

 途端にしょげた顔になる良太。

「ま、まあまあ。俺も今までバレンタインなんて遠い世界のお伽話くらいにしか思ってなかったしな。」

「なかったしなって事は、今年は期待してんじゃないの?」

「まあ、期待してないって言ったら嘘になるけど、もらえたらそりゃ嬉しいかな。」

「ちっ!惚気やがって!」

 そんな良太からの憎まれ口を聞きながら、もう登校してる有希の方をチラ見したが、特段変わった様子もなく、いつも通り黒木たちと談笑していた。

 その後は、相変わらず期待と不安のまじった気持ちになりながら学校での時間を過ごし、下校時間になったので、今回は勇気を出して有希を誘ってみようと声をかけた。

「有希。一緒に帰ろ・・。」

「ごめん英二!」

 俺の言葉を皆迄言わせず、有希が声を上げた。

「あたし今日急にバイトのシフトに入ってって頼まれたんだ。だから今日はごめん!」

「あ、ああ。そうなんだ・・・。」

「ごめんね!また連絡するから!」

「ああ。わかった。」

 そう言って足早に教室から出ていった有希を、呆然と見送った。

 足取り重く家路につき、何時もの夜の時間を過ごしながら、有希の事を考えていた。

 バイトだったので仕方ないなとは思っていたが、学校のどこかで貰えると期待してただけに、結構落胆が大きかった。

 やっぱり公言してた通りバレンタインとかに興味無かったのかと、自分でも情けないくらい女々しい思考に陥りながら風呂に入ろうと準備をしていた時、スマホの着信音が鳴った。

 ディスプレイを見ると、有希からだった。

 胸が高鳴ると共に、確かこの時間はまだバイトの時間だったはずと訝しく思いながらも電話を取る。

「もしもし。」

「あっ、英二!今何してる?」

「ああっ、風呂入ろうとしてた。もうバイト終わったの?」

「うん。それでさ、今から出てこれない?」

「えっ!?」

 突然の誘いに更に胸が高まる。

「ああ。行くよ!」

「ありがと。んじゃ、駅前のサトフンで待ってるから。」

「分かった。」

「結構寒いから早く来てね。」

「ああ。すぐ行く!」

 電話を切ると素早く部屋着を脱ぎ捨て適当な外出着に着替え、財布とスマホをボディバックに入れ、玄関脇に止めてある自転車に飛び乗ると、駅に向かって勢い良く漕ぎ出した。

 殿梨駅前に最近出来たサトフンという屋外型の遊興広場の地下にある駐輪場に自転車を止め、階段を駆け上がって広場に出ると、

「英二!こっちこっち~!」

と有希の声がしたので、声のした方に駆け出す。

「ごめん。待った?」

「遅いよ~。めちゃめちゃ寒かったし!」

「ごめんごめん。」

「まあ良いよ。急に呼び出してこっちもごめん。」

「いや、気にしてないよ。それで、どうしたの?」

「うん・・・。」

 暫くの沈黙が続いた後、少し俯いていた有希が、ニコッと笑みを浮かべた後、バックから可愛らしくパッケージングされた包みを取り出し、目の前に突き出した。

 途端に鼓動が跳ね上がった。

「有希。これって・・・。」

「見て分からない?バレンタインと言えばこれでしょ!」

「有希。」

 二の句が継げず、押し黙ってしまう。

「いや~、なんせ手作りチョコなんて初めて作ったからさ~。苦労したよ。恵梨香にみっちりしごかれながら作りました!」

「まさか今日のバイトって・・・。」

「そっ!チョコレート作りの為の嘘でした~!」

 自慢げな笑みを浮かべながら有希が言った。

「有希・・・。」

「ほら。早く!手がダルいよ!」

 チョコを持って差し出した腕がダルくなったのか、有希が急かしてきた。

「ああ。」

 差し出されたチョコを受け取ると同時に、有希を抱き寄せた。

「あっ。」

 抱き寄せられるのを予想してなかったのか、少し驚きの声を上げた有希だったが、やがてゆっくりと俺の背中に手を廻した。

「有希、ありがとう。凄く嬉しいよ。」

「うん。英二の為に頑張ったよ。」

「ホントにありがとう。」

 そう言って、強く有希を抱きしめた。

「英二、暖ったかい。」

 有希が呟いた。

 少し体を離すと、顔を上げた有希にキスをした。

 暫くの間長いキスを交わした後、

「ねっ。食べてみてよ。」

と有希が言ったので、近くのベンチに腰を下ろした。

 包みを開けると、整ったハートを模ったチョコが目に入った。

「凄い!典型的なハート型チョコじゃん!」

「でしょう~!恵梨香にも初めてでここまでは出来ないよって褒められたもん。」

「間野って料理出来るんだ。」

「うん。歳離れた兄弟居るからね、親が共働きしてるから弟たちの世話してるうちに上達して、その内に料理とかお菓子作りに嵌ったんだって。実際恵梨香の手料理めっちゃ美味いし。」

「そうなんだ。間野に褒められたんだから、有希も料理とかするの?」

「あたしはママの手伝いするくらいかな。まあ、うちのママも料理上手だし。」

「へえ~。」

「それより食べてみてよ。」

「うん。じゃあ、いただきます。」

 そう言って一口かじってみると、甘過ぎず苦過ぎず丁度いい塩梅だった。

 少し横目で有希を見ると、若干緊張した面持ちで俺を見ている。

「うん。美味しいよ!」

「ホント!?良かった~!」

 ホッと胸をなでおろす有希の表情が、また可愛い。

 その後は、ゆっくりチョコの味を堪能しながら完食した。

「ご馳走さまでした。」

「ありがとうございました!」

 有希が満面の笑みで言った。

「実を言うとさ、前に有希がバレンタインに興味ないって言ってたから今日はもらえないかなって思ってたんだ。ホントさっきまで落ち込んでたよ。」

「ま、偶にはこんなサプライズも悪くないでしょ?」

「そうだね。こっちとしては気が気じゃなかったけど。」

「あたしも一応年頃の女子だしね。こういう恋人イベントも大事にしなきゃダメっしょ!」

「それじゃ、俺もホワイトデーのお返し頑張んなきゃな。」

「うん。楽しみにしてる。それは改めて貰うとして、今チョコのご褒美頂戴!」

 そう言って有希が目を閉じたので、今日二回目のキスを交わした。

 暫く何度かキスを交わし、ふと広場内の時計を見ると、11時を回っていたので、

「そろそろ帰ろう。送ろうか?」

「ううん。あたしも自転車で来たから大丈夫。」

「でも、もう遅いし。」

「ホントに大丈夫。それにあたしと英二の家逆じゃん。英二が遅くなっちゃうよ。」

「ホントに良いの?」

「うん。ありがとう。」

「そう。じゃあ気を付けてね。」

「うん。英二もね。んじゃ、お休み~。」

「ああ。お休み。」

 挨拶を交わした後、それぞれ帰路についた。

 帰宅し、着替えを済ませて少しした時、有希から無事に帰宅した旨ラインが届き、少しの間ラインのやり取りをした後、さっきの有希との時間を思い出し、幸せな気持ちに浸りながら眠りについた。





 

 


 




 




















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