第2話
生贄に差し出された俺は一歳ぐらいまでは静かに暮らせてた…5匹いた馬鹿猫の兄弟のおもちゃにされて居たが…二歳から地獄だった、回りの街や村から差し出された生きた人間を解体する仕事を命じられたから…二歳児に何やらせんだよっていまだに思う
最初はゲロ吐きまくった、猫共にフルボッコにされるのですぐに吐かなくなったが…糞猫の八夜月の近習として修業させられながら人間の解体を五〜六年やらされてたっけ、まぁおかげて人を殺す事に躊躇わなくなったけど…
そうして六歳になった時もう一つの転機がおこった、闇撫の村から遠い国に使節を送って欲しいと依頼が有った、依頼元は俺を生贄に差し出した村の所属している国、闇撫と縁が在る剣士が救国の英雄となっているので闇撫の村からも使節を派遣して欲しいと言う話だった
英雄と呼ばれた剣士は、九牙の猫縞と呼ばれ近隣では有名な剣士で村長の闇撫のお玉とは兄弟分だったとも言われて居る伝説の男、俺の様に猫族に育てられた人間らしい
その使節団に俺を派遣すると言う話になったので一揉め有った…馬鹿猫とその兄弟がゴネまくったのだ
闇撫五月と呼ばれる兄弟の長男「新月」三男で俺の疫病神「八夜月」そして末の妹「十六夜」が大反対したのだ、十六夜はもう一人の使節に自分の婚約者「百鬼丸」まで選ばれたのでブチ切れてた
残り二人の兄弟「三日月」「十二月」は特にリアクションは無かったがまぁ寂しそうにしていた
結局お玉の一声で俺と百鬼丸が旅立つ事になったが…
疫病神さんが思わぬ暴挙をやらかしてくれる事になった




