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第1話
最初は赤ん坊の頃だった…アレと会わなければ、人生変わってただろうなぁ
産まれてすぐの頃なのでうろ覚えだが、家の軒先で一人ぼっちにされた時に奴と出逢ったんだ
着物姿の黒い仔猫…俺にとっての疫病神であり半身とも言える存在となる糞ったれに…
奴は俺を見つけると興味が沸いたのか、俺の上で箱座りになって眠ってしまう、
それを見つけた家族は…発狂した
何故ならこの地方で猫は人を喰う魔物だったから…
その人喰い猫が村に現れた上に子供の上で眠って居るのを見て村中がパニックになったのは後から知った話だけどね
家族や村人が扱いに困っていたら、猫の家族が仔猫を迎えに来てさらにパニックになった、よりにもよって最悪の人喰い猫、闇撫の村の長「闇撫のお玉」の親族だったのだ…そして恐怖した村の人間達は安全と引き換えに俺を生贄に差し出した…これがまだ0歳だった俺と糞猫「八夜月」との出合いになる…




