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『アニマル世界 無敵の五獣勇者』  作者: 三毛猫乃観魂


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19/20

エピローグ

 決戦が終わって……。

 眠っている玲、鼻血は拭き取っておいた。

 核心はしているが、万が一の場合も、静かに見守っている辰馬とココネ。

「う、う~ん」

 微かに声を漏らし、玲が目を開く。

 周囲を見回した後、ハッと自分が赤い女性物の服を着ているではないか。

「何で僕、女の子の服を着ているの!」

 恥ずかしくて、顔が真っ赤っか。

 この仕草、疑う余地などなく、玲そのもの。

「玲!」

 思いのあまり、辰馬は抱きしめてしまう。

「な、なななななな~ななっ」

 ますます顔が赤くなる玲。

「ルシーカの意思が残っていたとしても、これで完全に昇天したのです」



 辰馬は話した全てのことを。

「そんなことがあったんだね……」

 不幸中の幸いだったのはルシーカが誰も殺さなかったこと。だからこそ、話せたし、玲も受け入れることが出来た。

 自分の手のひらを見つめる玲、バチバチと黒いスパークが生じる。ルシーカは昇天しても力は残っている模様。

 出した手のひらのスパークを消す。

 ほんの短い時間、考え答えを出す。

「この力、誰かの役に立つために使いたい」

 ルシーカが悪党だとしても、玲はそうではない。どんな力でも使い方次第で善にも悪にでも薬にも毒にもなる。

「そんなことなら、俺もやるぜ」

 辰馬も五獣勇者の力を持っている。

「私の魔法も役に立つのです」

 もうココネはアニマル世界には帰れない、図らずとも裏切ってしまったのだから。なら、この世界で生きていくしか道はない。

 でも後悔はしていない、自分で正しいと思って選んだ選択の結果なのだから。


 この先のことは何も決まってはいないし、まだ見えてきてもいないが、とりあえずやるべきことは決まっている。

「帰るか」

 辰馬にうんと頷く玲、きっと父親の正太郎も心配しているだろう。辰馬にも家があり、家族がい。

 本当のことはとても言えないが、何とかごまかすしかない。

 辰馬と玲とココネは、一緒に歩き出す。

「あのね、辰馬くん、家に帰る前に服を着替えたいんだけど……」

 今、来ているのは女物の服、確かにこれでは恥ずかしくて、とても家には帰れない。

「似合っているのです」

 似合っていても、嫌なものは嫌。

 ココネの言葉は無視することにして、服の調達に向かう。




 ここで一旦、終わります。続きを書くかはまだ未定。

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