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短編集  作者: 喜多 樹
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君の色は何色?

 青い空、白い雲。

僕は今、公園のベンチに座って空を見上げている。


「ねぇ、空って青いよね」僕は隣に座っている女の子に話掛けた。


「空は青いよ」女の子が返す。


「雲って白いよね」また訊く。


「雲は白いよ」


「でも、君が見ている青と僕が見ている青が違うかもしれないよね」


「……どういう事?」


「例えば空は青いけどその『青色』自体の認識が違うかもしれないよね」


「私が思っている青は君が思っている緑かもしれないって事?」


「そ、そんな感じ。だから個々によって景色が違って見えたりするんだろうなって」


 君が見ている色は何色なのかな?

僕は心の中でそう思った。


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