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005 衰えを知らない70歳
そんな強豪球団でフルシーズンを戦い抜いている鬼崎は今年で70歳という古希に差し掛かった。普通の選手ならば衰えを感じてもおかしくない年齢だが、彼には全く衰えなど微塵も感じさせられない。その強靭な肉体からホームランを量産し、69歳だった去年は27本もホームランを放ち、まだまだ現役だという事を世間に知らしめた。それに若い日本人選手もアメリカに渡米してきているのだが、その誰もが1本もホームランを打てずに解雇されるという悲劇に終わっていた。誰も70歳の鬼崎には勝てずに泣いて日本に帰るような事態なのだ。