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046 選択の余地は無い
メジャーリーグは相変わらずの化け物揃いだ。平均球速160キロのツーシームを投げる先発投手がいたり、トリプルスリーを当たり前のように獲得する70歳の老人選手がいたりする。無論、後者は鬼崎喜三郎である。メジャー最年長選手を28年以上続けていて、未だに彼を引退に追い込ませる程の若手が出てこないのも事実だった。十分な金を手に入れた彼が、過酷なメジャーリーグに挑戦し続けるのは理由がある。それは、いくら金を持っていても時間が余っていれば意味が無いからだ。仕事が出来る体を持っている内は多少つらくても我慢しながら四肢を動かした方がいい。普通に考えれば誰にでも分かる。寝たきりの老後を過ごすのか、メジャーリーグで挑戦を続けるのか、選択の余地は無かった。




