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028 思いの強さが形になって現れる瞬間
相手投手の高速スライダーを叩きつけ、見事ホームランを放った鬼崎はダイヤモンドを一周していた。70歳を超えても未だに選球眼が衰えない鬼崎ならではの一打だった。普通ならば、30歳前半を差しかかった時点で選球眼の衰えがやってくるのだが、彼はまったく違う。心の中から若さが溢れ出して仕方がないのだ
どんなに年齢を重ねても、これだけの若さを持っていれば前進を続けられるので、やはり心が若いのは特である。ようするに、いくら老けこもうが思いが強ければ鬼崎のように70歳を超えても現役を続けられるのだった。




