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古希の星  作者: 千路文也
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021  スタジアムを包む歓声


 エターナルスタジアムの歓声を聞きながら鬼崎は打席に立つ。40年以上メジャーでプレイしているだけあって、彼の人気は凄まじい。メジャーの顔として長年君臨し続けて30回近くオールスターに出場を経験した正真正銘のレジェンド選手だ。それ故に、観客たちは鬼崎のプレーを一目見ようと何時間もチケット販売の列に並ぶ欧米人もいる。それほどまでに人気になると、観客たちは「ONIZAKI」コールをして彼の打席を盛り上げさせるのだ。それは開幕戦だろうと無かろうと、まったく関係ない。




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