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古希の星  作者: 千路文也
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012  前向きの精神


 鬼崎が70歳を超えても尚、現役メジャーリーガーとして活躍できるのはセロトニンの量が他者よりも遥かに上というのが要因の一つとなっている。この人間を幸福にさせてくれる脳細胞が活性化しているからこそ、余計なストレスを感じることもなく、メンタルを維持させるのも可能になっていた。毎朝30分程度の腹式呼吸でセロトニンの量が遥かに増大するのだが、これは鬼崎の体質であるため他の人にも必ずしも当てはまるとは言えない。現に、腹式呼吸をマスターしている俳優や声優の全員がポジティブかと言うと疑問符が浮かぶので、人それぞれという訳だろう。しかし、鬼崎には通用するのでそれで十分だった。



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