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とりあえず平和な日常をくれ!  作者: ネームレス
風紀委員としての日常
37/248

36.手抜きだよ悪いかよどうもすいませんでした

手抜きったら手抜きの内容ですwww

『……………………………』


机に突っ伏す俺、晶、焔。


「…お疲れ様」


声を掛ける輝雪。

現在、二時間目が終了し休み時間。


遅刻しました。はい。


今朝、俺の妹、(クレナイ) (アオ)が来ることを知った俺たちは夜通し片付けを行った。それはもう、死ぬ勢いで。もはや新品同然に。

だが、輝雪が気付いた。

俺の妹、紅 蒼。

あいつは絶対、痕跡を見逃さない。

そのため、あの部屋は居間以外は俺が掃除し直す事になった。

そして、俺たちは学校の準備、弁当作りを命懸けで頑張った。

そんな事に命懸けとかバカみたいとか思ったやつ。イチドシネ。

弁当とか買って済ませればいいとおもった奴。あの時はいろいろ変なテンションだった。仕方ない。


「疲れた~」


とりあえずやる事の整理だ。

・舞さんにお願いして余ってる二部屋を借りる。

・部屋を俺一人で片付ける。

・風紀委員の仕事。

とりあえずこんぐらいか。


「僕たちも部屋を借りたら、すぐに荷物の整理しなきゃね」


「だねー」


「頑張れよ~」


『はふぅー』


「やる気というものが全く感じられないわね」


何かもういろいろどうでもいいや。縁側でお茶飲みたい。


「失礼します」


この声…ああ、


「九陰先輩。何のようですか?」


「書類。特許申請の件について」


「わかりましたー」


後で書いとかなきゃ。ああー、果てしなく怠い。


「風紀委員。放課後だから。校内」


「うっす」


「…やる気の欠片も感じないけど、大丈夫?」


「…まあ」


ああ、怠い。


「とりあえず特許申請。書いて」


「今すか?」


「今。今日中にやらないと無効」


「私は今朝やった」


「…へーい」


ええーと、

……………とりあえず仕事真面目にやんねえと権利を剥奪するから気をつけろ、てことか。

申請する特許内容を書いて提出、ね。

ええと、

<猫の持ち込み>

と。


「どうぞ」


「うん」


そして去っていった。


「はぁーーー」


「何か、疲れたね」


「帰りたい」


「…もう休んでなさいよ」


言われなくても。


・・・

・・

昼飯時。

ようやく、少しだけやる気の出た俺たちは輝雪と共に弁当を


「おい。この教室に紅 紅って奴はいるか」


食べれなかった。

…コロス。


「俺が紅 紅だ。いったい何のようだ」


客人は二人いた。ハゲとアフロだ。

…激しく整容検査とか引っかからないのかな?とか疑問に思った。


「俺は3年の鳳輦(ホウレン) (ソウ)だ」


「俺は榎木(エノキ) (タケ)だ」


…葉っぱに菌か。うん、これでいい。覚えやすい。


「要件は?」


「お前の女くれよ」


ゴスッ、と鈍い音が響き渡る。


「要件は?」


「…………っ!」


「大丈夫か宗!?てめえよくも」


ゴスッ、と鈍い音が響き渡る。


「要件は?」


『要件もくそもあるかあああーーーーーーーーーー!!!』


急に叫び出す。…うっさいなー。


「お前風紀委員だろ!?そんな簡単に手をだしていいのか!?」


「簡単にじゃねえ。気怠さとやる気のなさを振り切って、一生懸命憂さを晴らすために殴った。体が重くて重くて」


「お前に暴力に対する抵抗は無いのか!?」


「ありませんが何か?俺の前では男女平等。気に食わない奴は男であれ女であれ殴る。容赦無く。で、要件は?」


「うっせえよ!最初から聞く気ねえだろお前!」


「ねえよ!」


「威張るな!」


ああ、こいつらうるさい。


「ええい!この!」


ガシャガシャと音が鳴る。

弁当が落とされた。


「ああ!紅の弁当が!」


「ちょっと!何すんのよ!」


「うっせえよ!こいつが無視するのが悪いんだろうが!」


「それでもやり過ぎだよ!」


「てめえは黙ってろ!女みたいば顔しやがって!」


「っ!…お前!」


「まあ待て」


カオスになりかけてた状況に俺が仲裁に入る。


「お前ら、もう教室戻れ。で、二度とその顔合わせるな」


「てめえ何様だよ!」


「ちょっと紅くん!こいつらに謝らせなきゃ」


「喋んな!」


「きゃっ!」


ハゲが輝雪に手を出した。

ドッ!と鈍い音が走った。

ハゲが吹き飛んだ。


「どうした輝雪。そんなんじゃねえだろ?」


「むっ、その言い方ムカつくな~」


「が…ぐあ…」


ハゲは痛がる。どうでもいい。

だけど、やる気出てきた。


「最終通告だ。さっさと行け」


「っ!てめえ、ふざけんなよ!」


アフロが殴りかかってくる。が、俺はしゃがんで避ける。一気に懐に入って、


「パンチってのは、こうすんだよ!」


思いっきり腹を殴る。

吹き飛んだアフロは掃除ロッカーにぶつかり、ドアが凹む。やべ。


「チェック・メイト。さて。さらにボコられるのと、さっさと戻る。どっちを選ぶ?」


『ひ、ひぃぃぃーーーーー!!!』


「雑魚が」


ま、おかげで本調子だが。


「お前ら大丈夫か?」


「うん。大丈夫」


「でもお弁当…」


「ああー、パン買うか」


「うぅ…」


「焔ちゃん、凄い残念そうね」


「紅の料理は凄く美味しいもん!」


「わ、わかったから」


うーん。褒められるのは嬉しいが、こういう場では言わないで欲しいな。


「まあいい。じゃ、パン買って来」


「いや、僕が行くよ紅。用事あるでしょ?」


「は?用事?」


そんなんあったか?


「今できたでしょ?ほら」


晶が指差す方向見るとそこには、生活指導の先生がいた。


「クーーレーーナーーイーー。…これはどういう事だああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!」


「ちょっと待て!これには訳が!聞け!この!いやだあああああああああああああーーーーーーーー!!!!!」


生徒指導室2度目の入室となった。

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