33.主人公が通う学校が普通?ありえない
『…で、あるからにして』
現在全校集会。校長先生の話だ。
多分、予想付いてると思うが、校長先生の話は長い。本当に長い。もう、この話一つでかなりこの後の行動が急かされるレベルだ。本当、集会を予定時間内に収める先生方の手腕は凄いと思う。
『…ということで、これからの成長を願い』
お、ようやく終わる。
『…と思います。次に』
まだ続くのかよ!
・・・
・・
・
殆どの生徒が寝たであろう校長先生の話が終わり、やっとか委員会の活動だ。
『では、風紀委員長黒木 九陰さん。お願いします』
「はい」
九陰先輩が壇上に上がっていく。
「風紀委員より報告をします。私、黒木 九陰と風紀副委員長 青水 蓮より、その目で判断し、選んだ風紀委員を紹介します。青水さん、上がってください」
「はい」
さらに先輩が上がっていく。…初めて見たけどな。
「私から紹介します。1年1組、木崎和也、1年3組、紅 紅、木崎 輝雪」
『はい!』
3人で立ち上がり、壇上へと行き、並ぶ。
「次、青水さんお願いします」
「はい。では紹介します。藤堂…」
割愛
・・・
・・
・
その後、風紀委員の活動について確認したのちに解散、だったんだが。
「ちょっと待ってください!」
なんか生徒が立ち上がった。
「そんな、どっからどう見ても不良生徒の奴にこの街の治安を任せるなんてできません」
俺のことかい。
「そこの君。僕も全くの同意見だが、九陰さ…んが選んだ人だ。信用には足ると思うよ」
青水先輩が弁解したけど、一言余計だっつーの。あと、お前九陰“さま”て言おうとしたろ。
「ですが、それでは俺“たち”が我慢なりません!」
へ?“たち”?
「そうだそうだ!」
「そんな奴信用できねえ!」
「俺たちの方が絶対に役に立ちますよ!」
…1学年男子の半分が立ち上がった。
…多いなー。
「静かにしてください」
九陰先輩が注意をするが効果は無い。
…しょうがない。
「…紅くん?」
俺は壇上を降りると共に、一番前の男子生徒に近寄った。
和也は何かに気付いたようだ。
「…な、なんだ?」
モブキャラ…生徒1でいいや。
「おい、静かにしろよ。迷惑だろ」
「はあ?お前が原因だろうが」
「原因だからこそ、だ。頼むよ」
と、頼み込む。
「ど、どんなに頼み込もうが、無駄だぞ!」
「…どうすりゃ認めてもらえる?」
この会話は聞こえてたようで、体育館全体が静かになる。
少しの沈黙のあと、誰かが言う。
「…実力を見せろ」
実力ねー。
「実力だ!実力を見せろ!」
「そうだそうだ!」
「俺たちより強いことを示せ!」
…わかりやすくてラッキー。俺はほくそ笑んだ。
「九陰先輩」
「立ち会いを許可します」
九陰先輩が言うと、慣れてるのか、2、3年生は一気に椅子を持って端へ寄る。1年生も寄る。
…て、
「俺は誰と立ち会いすりゃいいんだよ」
全員行ってどうする。
「なら、俺が行くぜ」
かなり体格のいい生徒が来る。
「ほら、構えろよ」
「お先にどうぞ」
が、構える気は無い。
「余裕ぶっこいてんじゃねえ、よ!」
拳が、走る。
ガキッ、という鈍い音が走る。
「へへ、これで倒れない奴はいな!?」
「終わりか?」
この程度か。
「興醒めだ」
期待してたんだが、少しは。
「こんどはこっちから行くぞ。…降参するなら今のうちだが?」
「だ、誰がするか!」
「あっそ。後で恨むなよ」
そう言うと、相手は一気の後方へ飛んだ。
が、
「遅い」
俺の方が早い。
「ラアッ!」
短く気勢をあげ、拳を相手の胸へと走らせる。と、
「がああああっ!?!?」
自分から飛んだ勢いも合間って、かなりよく飛んだ。
ドスンッ!という音と共に相手は壁にぶつかり崩れた。
「お、おい。あいつ、空手の期待のルーキー、飯島を倒したぞ」
「い、一撃?」
「というか、飯島のパンチをくらって普通に立ってられんのかよ…」
体育館全体がどよめく。
そこに、俺は叫んだ。
「文句がある奴は出て来い!めんどくせえから全員一気に相手してやる!武器でも何でも使って来い!その代わり、挑むからにはやられる覚悟も持って来い!」
とっとと終わらせる!




