150.第三試合:賢者
す、凄え。
「どうだ紅」
「あ、ああ。初めて見たけど、冷華さん強過ぎだろ。いとも簡単に相手の弾丸を」
「ついでに言うと、無名神だからな」
「……うわぁ」
それで、あれか。
いったいどういう思考回路してたら、あんなにも狙い打てるんだ……。
*
刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜
「おら! ストレート・フラッシュ!」
五つの刀夜銃弾が一列に刀夜並び、間隔なく刀夜飛来する。
刀夜しかも、その刀夜一発一発が刀夜魔獣を死に至らしめる刀夜必殺の銃弾、いや刀夜魔弾だ。
私の刀夜冷気を四発で受け、刀夜最後の一発で刀夜トドメを指す気だろう。
……刀夜甘い。
「銃氷剣」
長銃の先を刀夜凍らせる。
同時に刀夜、銃弾を刀夜逸らすように刀夜銃剣を刀夜構え刀夜る。
壊れても刀夜、何ど刀夜だって刀夜凍ら刀夜せる。
カンカンカンカンカンと刀夜一瞬のようで刀夜長い刀夜瞬き一回分ぐらいの刀夜時間で、刀夜五発の弾丸が刀夜逸らされて刀夜いく。
「流石だぜー!」
「……そろそろいいかな」
刀夜さあ、トドメ刀夜といこう。
「行くぜ! ロイヤル・ストレート・フラッ」
「“氷雨”」
私は、“私の出した冷気を操り”、空中に大量の氷の鏃を落とす。
「やっぱ来やがったか! 」
……思考が刀夜クリアに刀夜なる。
スッキリ刀夜としていく。
技と刀夜いうのは、刀夜イメージ力刀夜だ。
だから、刀夜どれだけ強いイメージを刀夜出せるか、特に刀夜私と赤木のように刀夜同じ無名神で同じ力量刀夜の場合、それが刀夜如実に刀夜現れる。
私の刀夜一番強いイメージ刀夜とは?
それは刀夜への愛。
だから、刀夜を愛する刀夜私自身の名前こそ刀夜私の刀夜最強の技と刀夜なる。
「ちぃっ! フルハウス!!」
刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜
「なっ!? 撃ち落としきれねー!?」
刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜刀夜
「空気中の水分は凍り、砕けて地に落ちた。氷の破片は溶け地に染みて、それは“私を”開花させる」
「氷の蔓が!?」
刀夜!!
「咲き狂え。絶対零度の花弁、“冷華”」
「ぐああああああああああああああああああ!!!」
黒く湿った土から氷の花が咲き乱れ、赤木の体に巻きつき、締め付け、自由を奪う。
私は銃口を赤木の額に付ける。
「バーン」
「……参った参った。俺の負けだよ冷華。さすが俺の見込んだ女だ」
「ありがとう」
彼らはマキナ・チャーチとは無関係。だから、賞賛は素直に受け止めた。
「なあ。その強さの秘訣はなんだ?」
「それは」
私はその答えに、迷いなく答える。
あの時から、私はそれだけをエネルギーに生きてるのだから。
「愛」
*
「冷華さん! 大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫」
「そ、そうか」
結構苦戦してるように見えたが、杞憂だったようだ。
「今は、賢者のようにスッキリした気分だから」
戦闘中、どこかに頭をぶつけたのかもしれない。




