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106.地元にて

「おい、あの子可愛くね?」


「え? どれどれ?」


 うるさい。


「俺、あの黒髪の子凄え好み」


「俺も」


 うるさい。


「へい彼女! 俺とイイコトしない?」


 うるさい。


「彼女?」


「うるさい」


「え?」


「俺の前から、消え失せろ」


「え? あの」


「聞こえなかったか? さっさと消えろクズが!!」


「お前は少し黙れ」


「あたっ」


 頭を後ろから小突かれる。振り向くとそこには和也がいた。


「んだよ和也」


「あまりそういう言葉を吐くな。悪いな。こいつは俺の連れなんだ」


 そう言うと、あまりにもナチュラルに手を握ってくる。

 そして、背筋に這い上がる悪寒を振り払いながら、必死に“日常的にやってるような慣れた演技”をし続ける。

 それを見て、相手は絶望した顔で


「り、リア充爆発しろおおおおおおおおおおおおおお!!!」


 走り去ってしまった。


「……もういいだろ。そろそろ手を離せよ」


 そう言って、俺は手を払う。

 はぁ、何が悲しくて野郎と手を綱がにゃならんのだ。


「お前もそろそろ自分の容姿が普通以上である事を自覚しろ」


「それを認めたら俺は大事なものを失うな」


「いっそ失え」


「失ってたまるか!」


 はぁ、もう嫌だ。


「まあ、頑張れ」


「本当にな」


 本当に、頑張りたい。

 ……というか、


「何で久しぶりの地元で、誰も俺に気付かねえんだよ!!」


「いや、まあ。男が女になってるって誰も思わんだろう」


 そう。それが俺のイライラの原因。

 黒くて長い髪。整った顔。白い肌。シンプルなYシャツに半ズボンにしようと思ったら、全部洗われ、白のブラウスとシフォン素材のスカートというのを“無理矢理”着せられた。服の素材とか種類言われても俺にはわからなかった。

 さらには、


「和也が俺の彼氏とか、どんな罰ゲームだ!!」


「それは確実に俺のセリフだ」


 そう、ここに俺と和也だけがいるのは、地元民に追いやられたからである。

 結局、魔狩りについては大人に任せろ、との事で子どもたちは全員俺の地元へ来た。

 俺、晶、焔に木崎双子と九陰先輩も来たのだ。

 そして、地元に付いて早々だった。

 そう、暖かいお出迎えを“晶と焔”は受けた。

 そう、俺は“新しい友達の子”であるらしい。

 さらには、何をとち狂ったのか、地元民は俺と和也が付き合ってると勘違い。

 その後はさあ大変。地元民は晶と女性陣に聞きたいことがあるからと俺と和也が排除された。

 さらに俺は地元だから大丈夫と言うのに対し、和也は心配だからと付いてくる。

 結局ナンパは来るし和也が撃退するしで、なんか段々と外堀を埋められてる気がするが、もう俺にはどうしようもなかった。


「パズズたちも何処か行きやがって」


「……まあ、猫だからな」


 ……さっさと家に行こう。


 ・・・

 ・・

 ・


「お・ね・え・ちゃーん!!!」


「あ、蒼!?」


 凄い勢いで突進してくる蒼のタックル。男の時なら兎も角、女の体格は力も落ちていた。

 なす術もなく、俺は押し倒された。


「ふにゃ〜、お姉ちゃんふかふか〜」


「あ、こ、こら! そこは!」


「お姉ちゃんの弱いとこはぜ〜んぶ知ってるよ〜」


「ひゃうっ!?」


 こ、こいつ! 外で何を!

 というか胸に顔を埋めるな!!


「ええい! 離れろ!!」


「よっと」


 はぁ、はぁ、疲れるこいつ……。


「ふぅ、まあお姉ちゃんのツインテールも拝めたし、いいか」


「は? 俺はストレートのまま……」


 そう言って、髪に触れると髪が両サイドに垂れていた。


「は、はぁ!? いつの間に!?」


「先の間に!!」


「て、てめえ」


「そしてパンツは白!!」


「なっ……!!」


 思わずスカートを抑えた。


「もう女の子みたいな反応だね、お姉ちゃん♪」


「……殺す」


「家まで追いかけっこだよー!」


「あ、こら待て!」


「待つのはお前だ紅」


 走ろうとしたら襟首を掴まれる。

 和也だ。


「何だよ!」


「スカート捲れるぞ」


「……っっっっ!!!」


「お姉ちゃんかっわいー♪」


「…………お前らなんて嫌いだあああああああああ!!」


 そして、俺は蒼式スカートが捲れない移動方法を移動しながら(強制的に)習うのであった。

 家で合流した輝雪が、俺が移動した時に見えるパンツを楽しみにしてたと泣いた時、その顔面に思いっきり鉄拳を食らわせたのは、また別のお話。

ファッション難しいです(汗

何一つわからず、知り合いに教えてもらったサイトの服装丸写しという体たらく……。

ファッションって、難しい。

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