090:響き交わす平和の呼び声
見た目は、ごく年若い小娘。それがなぜ、盗賊のリーダー格なんぞやってるのか。色々込み入った事情がありそうだな。そのへんは後でじっくり聞き出すとして。
当人が気絶してる間に、灰色の長衣を引っぺがし、素っ裸にしてから、荒縄で後ろ手に縛り上げる。
顔は美少女だが、プロポーションのほうは、あまりよろしくない。胸はまだ成長途上という感じだし、腰のくびれも物足りん。しかし、肌の感触がいい。絹のような滑らかさ。しっとりと手に馴染むみずみずしさ。いやあ、若いって素晴らしい。
で、小娘の腹のあたりを、ついつい撫で撫でしてると、ルミエルが訊いてきた。
「アークさま。その子と……(自主規制)するんですね?」
なぜか微妙に頬を染めて、ちょっと興奮気味の様子。なんだ?
「むろん、そのつもりだが」
「でしたら……その。ご一緒……させて、いただけませんか」
ちょっぴり恥ずかしげに提案してくる。
一瞬、どういうことかと思ったが──そうか。ルミエルは両方いけるんだっけか。で多分、この小娘、ルミエルの好みなんだろう。それで、ご一緒に、か。それはそれで面白そうだ。
「いいぞ。おまえも、こいつを存分に可愛がってやるといい」
「は、はいっ!」
元気よく返事し、ルミエルはさっそく脱ぎ脱ぎしはじめた。たちまち、ぶるるんっ! と大きな胸があらわになる。さすがに小娘とは格が違う。
では、大小まとめて相手してやろう。
気付けがわりに、小娘に治療魔法をかけてやる。ルミエルはその手の魔法を使えないので、当然、俺がやることになる。ルミエルは回復系や補助系の魔法をほとんど習得していないらしい。せいぜい小さな魔力球が作れる程度。先ほどキノコの毒消しを俺がやってたのも、そういう事情だ。攻撃魔法の使えない魔術師ってのは稀にいるようだが、攻撃魔法しか使えないシスターってのは、どうなんだろうな。
「うぐっ……あ、頭が……痛い……」
俺の治療魔法が効を奏し、小娘が目を覚ました。まだダメージは残ってるようだ。ルミエルの鍋の一撃、その威力のほどが偲ばれる。
「んなぁっ! なにっ、これ……!」
小娘が素っ頓狂な声をあげた。
「おや、わからんか? おまえはいま、素っ裸で縛りあげられてるんだよ」
俺が言うと、小娘はなぜかムキになって声をはりあげた。
「そんなことはわかってる! なんで、こんなこと!」
「なぜって、そりゃ……わかるだろう?」
小娘は、ハッと目をむいた。
「わ、わたしを拷問する気っ? む──無駄だよ! わたしは、何も喋らない! 喋らないからっ!」
キーキーと甲高い声で喚き散らす。しかしながら、その言葉とは裏腹、わずかながら、怯えの色が顔に滲みはじめている。そうか怖いか。そうだろう怖かろう。ふふふふふ。
「拷問ではない。むしろ、楽しくて、気持ちいいことだ。さあ……」
言いつつ、じわじわと、小娘ににじり寄る。
「なっ……よ、寄らないで。触らな……っ!」
いまや怯えを隠そうともせず、必死にこの場をのがれようと、身をくねらせ、もがく小娘。それまで、俺の脇に全裸待機で控えていたルミエルが、おもむろに小娘を背後から抱きすくめ、ガッチリと羽交い絞めにした。全裸で。
「ひえええっ! や、やめ……!」
予期せぬ奇襲に驚声をあげる小娘。その耳元に、ルミエルが妖しく囁きかける。
「ほら、おとなしくなさい。あなたの全てを……アークさまに、見ていただきなさい」
そして、ふぅぅっ──、と、小娘の耳穴に、息を吹きかける。全裸で。
「ひぃぃっ! やぁっ、やめてえええええー!」
小娘は、顔を真っ赤にして、泣き出してしまった。ではそろそろ――
(以下ここではとても書けないシーンが続くため残念ながら割愛)
……それはそれは嵐のように激しい(自主規制)の後。
ルミエルとフルルは、お互い、はっしと抱き合い、そのまま揃って失神した。
いやー、楽しい(自主規制)だった。
仲良きことは美しきかな。




