052:愛と正義の伝道者
俺はリリカとジーナの死骸に止血処理をほどこし、手近な農家の納屋に放り込んだ。ここでじっくりお仕置きタイムだ。
まず、二人の身体を縄でがっちり縛りあげる。それから天井に縄を通して、二人仲良く宙吊り状態に。下準備はこれでよしと。それでは蘇生させてやろう。
「……ふにゃあ」
「んん……あ、あれ……?」
蘇生魔法の輝きが消え去ると同時に、二人は瞼を開き、顔を見合わせた。下着一枚で拘束され、天井からぶら下げられているお互いの姿に、まず驚き慌て、きょろきょろ周囲を見渡し、じたばたもがきはじめた。
「えええっ、どうなってるのっ?」
「ぬ、抜けないっ……!」
くノ一といえば縄抜け。だが、いくら関節をどうこうしようが抜けられないよう工夫してある。俺はそういうプレイもたっぷり経験してきたからな。ハーレム持ちをなめるなよ。
「気分はどうだ、お二人さん。その様子じゃ、あまりご機嫌うるわしくはなさそうだが」
俺が声をかけると、ジーナが憎悪に顔を歪ませながら応えた。
「貴様っ……! 戦士に、こんな辱めを……それでも勇者かッ!」
なんとも凄絶な顔つきになっている。おぉ怖ぇ。子供を人質に取るような手合いが、どの口でそんなことを言えたもんかね。だが、俺様は優しいから、あえてそこは突っ込まずにおいてやろう。
「私たちを拷問する気か? 無駄なことだぞ」
リリカがキリッと言い放つ。ふにゃーとか可愛い声をあげてたくせにな。今さら取り繕っても無駄無駄。
「拷問? 勇者がそんなことをするわけがないだろう」
「なに……?」
「勇者とは、愛と性戯の伝道者。おまえたちにも教えてやろう。勇者の愛を」
こちらも負けじとばかり、キリリッと宣告してみる。なんか字が違うか。いや合ってる。多分。
まずジーナだけ、縄を緩めて床におろす。
「貴様ァ……!」
ジーナがギリッと俺を睨みつける。いつまでそんな顔をしていられるかな?
「やめろ! ジーナに触れるなぁっ!」
リリカが何か喚いてるが無視。さっそく問答無用で巨乳のジーナを押し倒し、ここでは書けないあんなことやこんなことを(以下自主規制)。
「あ、ああ、ジ、ジーナぁ……オトコなんかに……そんな……」
リリカが情けない声をあげる。そのジーナはもう完全に俺の(自主規制)な(自主規制)により陶酔しきっている。リリカの目の前で。
「や……やめてよ……もうやめて……ジーナを……ジーナを……かえしてぇ……」
恋人を奪われ、リリカは先ほどまでの剣幕もどこへやら、啜り泣きをはじめてしまった。さすがに心折れたか。無理もない。
「心配するな。次はオマエだ」
続いてリリカを床におろし、縄を緩める。ジーナの巨乳と対照的な貧乳、ただ、こう、なんというか、あれだ。先端が、黒い。
そのリリカはもはや抵抗する気力もなく、ただ泣きじゃくっている。俺は情け容赦なくそんなリリカを(自主規制)(自主規制)(自主規制)した。
さらに、俺の自主規制は止まらない。最後にジーナを交えて、二人仲良く、まったく同時に(自主規制)(自主規制)(自主規制)した。
二人はついに精根尽き果て倒れ込んだ。よしよし、よく頑張ったな。
……これでお仕置き完了だ。こいつらは利用価値がある。俺の手駒になってもらうとしよう。




