告白
その後シャワーを浴びて浴室から出て服を着た
2人でベッドに腰掛けて話し出した
「有難うございます…」
「どういたしまして。宜しければまたやって差し上げましょうか?」
「えっ!?いいんですか?」
「ええ。僕は構いませんよ」
「それは有難いですが…」
「あまり頻度が多いと体に負担が大きいですから…毎月1回位にしましょうか」
「はい…有難うございます」
「それじゃあ…いつが宜しいですか?」
「では…金曜日の夜…でも」
金曜日の夜は最初に志帆と遊んだ、自分の性癖を知った思い出深い曜日だった
無意識にその曜日を選んでいた
「分かりました。では毎月最初の金曜日にしましょう」
「有難うございます」
「宜しければ何故その様な性癖になったか教えてくれませんか?」
「実は…」
姉の御月に開発され、調教されていた事を話した
「成る程…八神先生は姉から支配されていた訳ですね…」
「まあ、そうとも言えるでしょうね…」
支配…
確かにそう言える関係だったかも知れない
僕を束縛し監視して行動を制限させて来た
「その姉はどうしてるんですか?」
「僕の目の前で自殺しました」
「そうですか。じゃあ、八神先生は解放されたんですね」
「そうですね…でも…未だに囚われているのかも知れません」
色々思い返せば姉に言われた、してもらった事を自分も子供達にして来ているなと思う
僕に大きな影響を与えた人物だろう
「成る程…確かにそうとも言えますね。この事も忘れられずにゲイバーにまで行ったんですからね」
「ははは、見つかったのが田所先生で良かったです。職場の他の人だったら騒ぎになってたかも知れません」
「姉が自殺した時はどう言う状況だったんですか?」
「自殺する時…僕にメスを握らせて、その手を取って自分の力で首を切りました。その日は僕の誕生日で僕の事を愛している、これで私を一生忘れられなくなると言って」
「そうですか」
「でも、僕は目の前で姉が死んでも特に悲しいとかショックだとかそう言う感情は何も湧きませんでした」
「八神先生は目の前で人が死んでも…自分の手で殺しても興奮はしないんですね」
「殺す?興奮?」
「八神先生が打ち明けてくれたんで、僕の性癖も打ち明けましょう」
「はい」
「僕は死体にしか欲情しないんですよ…」
○○○○○○○○○○
「丁度良い機会だから、今度八神先生にもお見せしましょう」
そう言って田所に指定された時間と場所に来た
変装する様に言われて普段着ない様な、ジーンズにダウンにサングラスと言う格好をし、ウィッグを付けてキャップを被った
「いいですね、誰だか分かりませんね。それじゃあ行きましょうか」
田所も変装していた
靴に何か仕込んでいるのか身長も5㎝程高くなっていた
連れて行かれたのはラブホテルだった
この間行った所とは別の場所だったが、こんな所で僕と何をするつもりだろう…と少し警戒していた
「じゃあ、この後人が来ますから隠れていて下さい」
そう言ってカーテンの裏に隠れさせられた
暫くするとドアをノックする音がした
「どうぞ、入って下さい」
そう言って入って来たのは老人…恐らく70代位の男だった
「こんな場所に呼び出すとは…」
「申し訳ありません。外でお会いすると目立つと思いまして。こう言う場所は人目につかず出入りしやすいですからね」
「まあ、確かにな。フロントを通らないで人と会わずに入れるな。で、どう言う事だ?」
「はい、患者から先生に暴行を受けた、証拠があると画像を渡されまして」
「そんな物…何で…」
「何でも隠しカメラを仕込んでいたようで…一応先生にもお見せしようかと」
「全く…漸く火消しが落ち着いて来た頃に…」
「まあ、僕なら握りつぶせますから」
「そうだな…お前の父も私に診断書を書いてくれたしな」
「ええ、僕も先生のお力になりますよ」
「分かった」
「じゃあ、一応此方のプリントアウトした物を確認して貰って宜しいですか?」
そう言って何かの画像を印刷した物を数枚テーブルに広げた
「どれどれ…」
そう言ってテーブルに近づいた男の背後に立ち
田所は
首筋に注射を刺した
田所…
いつものやり口です




