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純水  作者: 水嶋


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16/32

解放

エグいシーンが有ります…


閲覧注意


そして僕の誕生日が来た



今年で23歳、御月はもう35歳になっていた


御月とはセックスをしなくて良くなるな…

と少し気持ちが楽になっていたが束縛は続くのだろうかと言う不安も少しあった


杏がもう少し大きくなる頃には多少落ち着いてくれたら…

まあ、お父さんが言い包めてくれるだろう


そんな事を思いながら今日の日を迎えていた




「マコト、お誕生日おめでとう!」


「有難う」




誕生日は何故か風呂場に呼び出された


もしかして浣腸をしてくれるんだろうか…

それともまだ僕の知らない、昔言っていた変なプレイとかアブノーマルな物…

期待で下半身が熱くなって来ていた



「マコトもあと1年で大学卒業ね」


「うん」


今は5年生だった


「私はもうマコトとの子供は作れないわ。私が最後にマコトに教えてあげられる事…立派な医者になれるように…私から本当の愛を教えてあげるわ…」


「うん。お願いします」




「メスは持った事は有るわよね?」


「うん、有るよ」


「じゃあ、これを持って」


そう言って御月はメスを取り出して僕に持たせた


メスを持った僕の手に御月は手を乗せた



「本当の愛ってね、愛してる人に命も捧げられるのよ」


「どう言う事?」


「マコトの手で私の命を奪うのよ」


「えっ?」


「マコトの記憶の中で私は歳を取らず永遠に生き続けるのよ…マコトは初めて大人の男にした人、私の事を一生忘れられないわ…」



そう言ってメスを持った僕の手を引き寄せた




「愛してるわ…マコト…永遠に…私の最後の姿もちゃんと記憶するのよ…」




そう言って御月は僕に手を添えたまま自分の首をメスで掻き切った


動脈を切った様で天井まで勢いよく血が噴き出していた



僕は御月の血の雨を浴びながら


あぁ、これで漸く御月から解放される…


と、メスを握ったままぼんやり考えていた





○○○○○○○○○○





その後は僕は割と冷静だった


僕は服を脱いで浴槽の中でシャワーを浴びて血を洗い流して着替えた



幸いお盆の時期で病院も休みだったので他に人もおらず、人目に付かないでお父さんを呼び出して経緯を説明した


「全く仕方のない子だな…お盆の時期で良かった」


お父さんも割と冷静だった

そう言う意味では似た者親子なんだろう



メスは指紋をキチンと拭いて御月に握らせた

血の付いた衣服は焼却処分をした

浴室は冷房を入れて冷やし、死亡推定時間を隠蔽していた



そして夜遅くに警察を呼んで現場検証させていた

僕と父は出かけていた事にした


御月は普段から精神が不安定だったと父が証言した

もっと色々調べられるかと思ったが結局自殺として終わった

恐らく父が裏から手を回したのでは無いかと思った


父にとってもある意味用済みの御月より、僕の将来の方が大事だったんだろう


しかし、僕には殺意は無かった

無理矢理巻き込まれた形だ

敢えて言うなら自殺幇助…だろうか?


しかし、やはりそれも違うよな…

御月は自分の力で首を切った

望んでも頼まれても無いし自殺を手助けはしていない


結局御月の言っていた愛についてはよく分からず、そんな事しか思いつかなかった





御月が居なくなって漸く心置きなく杏にも韻にも会うことが出来た


杏は6歳になっていた


「アンは僕の事好き?」


「うん!」


「僕もアンが大好きだよ」


そう言って抱きしめて頭に顔を埋めた

甘い良い匂いがした


杏は僕にも懐いてくれていた

この先が楽しみだった



韻は5歳になっていた

顔つきは杏ににて可愛らしかった


「イン、今まで会えなくて寂しかったよ!漸く会える様になったよ!」


「マコト?」


「うん、そうだよ!御月から聞いてる?」


「うん。僕のお父さんだね?」


「そうだよ」


そう言って韻を抱きしめると韻もぎゅっと抱きついて来た


「ミヅキはいなくなったんだね。これからは僕がマコトのそばにいるね。ミヅキからたのまれてるから」



「うん。今まで出来なかった分、沢山可愛がるからね…」




「うん。僕も…」




それから度々地下の施設に行った


行く行くは僕も管理する事になるからと父に案内されて中の人達とも会った



最低限の会話は出来るが、無駄な知識を付けさせない為か勉強などは殆どさせていない様だった


居たのは精神疾患のある12歳の女の子が1人、この子は父と御月との子だった

後は28歳の女の人で、この人は父と宮乃との子らしい


他には口の聞けない男の人、この人は父と宮乃の子でこの施設で子供のお世話をしていた


他にも居たらしいが、今はいない様だ


ドナーとなった子もいたらしいが、やはり疾患がある子は体が弱く免疫力が低いらしく長生き出来ない人も多いらしい


話してみると明るく素直でみんないい人だった

無駄な知識が無い分純真なんだろう


僕はみんなと接しているうちにある思いを父に打ち明けた




「僕は精神科医になりたいと思います」



「そうか、分かった」





父に一言そう言われた


御月の思いはマコトには届いてない気がします…

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