春休みを溶かして。
「真実」へ———————
着いた。帰るまで遠足という概念は正しかったのかもしれない。
——やることがある。忘れていたけど。
「ワァ~」
眠いのはわかっているが、これをしないとなんだか眠れないと思ってしまう。本能みたいな。感覚的な、何かが。
いち、に、さん、し……
春休みの日数を数え始めた。あの時のように、人差し指で一つ一つ指しながら。
にじゅういち、にじゅうに、にじゅうさん、にじゅうし、にじゅうご。
二五日間。まあまあといったところであろうか。まあ、あと二十日以上ある。宿題はあとでやろう。それでいいや。……ん?
一つ気づいてしまった。
「3月の18日にあれだけ桜が開花しているだろうか。」
おかしい。そんな早い訳がない。おかしい。
……もしかして。
カーテンを開け、真っ暗な夜空を見た。そこには、満天の星ときれいに半分になった月があった。右側は闇に浸食されてしまったのか、光っていない。
この時期に半月なんて妙だな。半月なんて普通……
上弦の月とか、下弦の月とか、忘れた。なので、理科の教科書を急いで用意した。ん?
この月は本来、下旬に見えるはず。今、夜に出ているのは上弦。おかしい。
もしかして……
一番最初に春休みを数えたとき、22日と23日の間に指が来てしまった。この日は下弦の月が出る頃。
嫌な予感がする。
「ワァ~」
なんか急に睡魔が。
「ワァ~」
「ワァ~」
あーーーーーーーーーーーーー眠い。
目が半開きになる。
「ワァ~」
「ワァ~」
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー眠い。
「ワァ~」
「ワァ~」
「ワァ~」
「ワァ~」
「ワァ~」
あ———————————————————————————————————————
—————————ん?
青い空。太陽。朝。ん?
寝落ち、かな。でも、ベットに言った記憶ないし。開けたカーテンが閉まってる。夢、なのか。
「魔法書が本棚にある……」
なんだ、夢だったのか。
月についてですが、2024年、3月18日くらいは上弦の月でした。まあ、きれいに30日じゃないからね。