第二十三話 発見
シンが寝ていたベットにはドンタが寝ている
そして食事のテーブルに4人が座って話している
「なるほどね。じゃスタートを探すのが試験みたいになってるって事か」
シュウサがシンの話を聞き納得している
「じゃ2ー2に分かれて探しに行こうぜ」
シュウサが言うと皆が手を突き出す
「せーのっ!グーパーグーパーどっちだ!」
ナルとシュウサがパーを出し、シンとアリがグーを出す
「じゃ先に僕たちが探してくるよ。アリ行こうか」
シンとアリが部屋から出ていく
「じゃあ俺らは練習でもするか」
シュウサがピョイっと立ち上がる
「シュウサは休まなくていいの?」
「平気平気!」
二人は外に出る
◇
ドラゴンの形をした黒い影に乗っているシンとアリ
「シンは良かったの?」
「えっなにが?」
「私とペアで」
下を向きながら言うアリ
「なんで?」
「シンはナルの方がいいかと思って」
笑うシン
「全然!ナルとはただの友達だし。しかもアリも、もう友達だろ?」
「うん」
「ちょっとスピードあげるよ」
シンが言うとアリはシンの腰に手を回した
◇
「ナルボール出してみてよ」
シュウサに言われボールを作り出すナル
「ナルはこれでどんな戦いしようと思ってんの?」
「色々なボールを作れたらなと思って」
「色々って?」
「イカ墨ボールとか蛍光ボールとか」
照れながら言うナル
「へぇー。面白そうじゃん」
「ホント?!」
それを建物の陰で休みながら見ているウルフ
◇
「ミキタ様ー」
データを取っている者がミキタの元へ駆け寄る
「どうしたんだ?」
「世界を変える者の正体が掴めてきました」
ミキタの前にモニターを出す
そこにはナルとシュウサが映っている
「こいつ等か?」
「恐らく間違いありません」
少し考えたミキタは悪い笑顔を見せながら
スマートフォンを取り出し誰かに電話をかけている
◇
シンとアリがドラゴンで移動している
「あれは?」
右奥に木が少ない場所をアリが見つける
「行ってみよう」
シンが言うとドラゴンが右折しその場所に向かう
到着してドラゴンから下りると
そこにはスタート地点と書かれた看板が立っていた
「あったね」
アリが笑顔で言うと
「うん」
と不思議そうに答えるシン
《こんな簡単に見つけられていいのか?》
「まぁ道は覚えたから一旦遠回りして他の道から帰ろう」
またドラゴンに乗る二人
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