第十六話 サバイバル
◇
何もない丘にでた51番のサイト
スラッとした出で立ちからカッコよさを感じる黒髪男性
ドアを出るとただまっすぐに歩き出す
歩き方からクールさが伝わってくる
《まずはここがどの地点なのか知る必要があるな》
急に立ち止まりカラスの頭にカメラをつけたものを創造し、飛ばす
カラスが飛ぶと、78番キヨダがイメージで建物を作っている姿が見える
《近くにいるな行くか?》
そのカメラからの目線が見えているサイト
《いや違う》
カラスはさらに奥に飛んでいるが出発地点はなくどこまでも続いている
《まずは出発地点を探すのが最善か》
一旦カラスを消し
その場所の木と木にハンモックを作り括り付ける
ハンモックに寝ころぶと再びカラスを作り出し飛ばす
◇
シュウサは森の茂みの中に出た
《まずは3人の内の誰かさがそっ!》
風で竜巻を起こすと高く飛び上がる
その風を小さくし上手くコントロールして空を飛ぶ
「ひゃほーい」
両手を広げ気持ちよさそうに飛ぶシュウサ
左前方に42番のゼッケンを見つけ速度を上げる
「おじさーん」
地面に着地し駆け寄っていくシュウサ
驚いている42番のおじさん
「おじさん81番の女の子見なかった」
「まだ誰にも会ってねーよ」
「ふーん。そっか」
すると二人の足元を大きな影が覆う
シュウサとおじさんが後ろを向くと巨大な蜘蛛がいる
シュウサとドンタは高速で2歩下がり戦闘態勢に入る
「おいガキ!こいつは恐らく運営が用意した敵だ。どう倒す」
「そんなのわかってるよ!おっさん!まぁ見てな」
シュウサが波紋を使い高く飛び上がると蜘蛛の上側に位置取る
《あいつはこの世にない創造物まで作れるって事か》
ドンタは更に間合いを取る為後ろに下がる
蜘蛛はシュウサに蜘蛛の糸を吐き出し攻撃する
シュウサは糸をよける
「小僧。ハチは出せないのか?」
「無理―!生き物はまだ出せない」
シュウサがブーメランを飛ばし蜘蛛の糸を切っていく
蜘蛛はブーメランの動きに対して糸を穿く
「こいつ目見えてないのかも」
シュウサは考える
《動きは追えてる。目が悪いのか?他の何かで追ってるのか》
「恐らく空気を読んでる。糸には触れるなよ。小僧、火は出せないのか」
「OK!」
シュウサは波紋を蹴り蜘蛛に向かっていく
蜘蛛はシュウサに糸を吐いて捕えようとする
ドロドロの液がついた糸を見て、シュウサは体の周りを土管のような物で守る
シュウサの周りの土管を捕まえる蜘蛛の糸
「燃やせーーーー」
ドンタが言うと
「言われなくても」
超巨大な火の塊を飛ばすシュウサ
糸を燃やしながら蜘蛛に向かっていく火の塊
《なんでこんなに大きい火の塊が》
驚くドンタ
蜘蛛は燃えて苦しんだ後、消えていった
ドンタの横に降りてきたシュウサ
「やるな小僧」
「こんなの余裕だよ」
《こいつは使えるな》
「俺も一緒に81番の女の子探してやるよ」
◇
ナルはドアを抜けると木のない高い丘の上に出てきた。
《これからどうしよう》
丘から周りを見渡すも誰もいる気配がない
《とりあえず誰かと合流しなきゃ》
木が多い森の方へ歩いて行くナル
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
もし面白いと思っていただけましたら、
ぜひページ下部の評価欄からブックマーク・評価をいただけると嬉しいです。
大変励みになります。
よろしくお願いいたします!!