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第十二話 スポーツテスト

次に行われたのは上体起こし。

仰向けに寝転びひざを立てて行う腹筋運動で、足が上がらないよう審査役一人に足を持ってもらう。

30秒間の回数を数える。

シュウサは波紋を起き上がった時の胸の部分と寝ころんだ時の背中部分に波紋を作り信じられないスピードでこなしていく。


「ひゃほー!これおもしれー」


楽しみながらシュウサは合格する。


《とにかくがむしゃら》


ナルはまた対策はないが、ひたすら腹筋をする。

何も使わず行うナルに他の審査員達は驚いた表情



次の種目はボール投げ


32番の参加者は大きいロケット花火を作り地面にさし、頭部分にボールをくっつけ導火線に火をつける。

ボールは花火に乗って高く上がるもすぐ落ちてきて審査員が✖の旗を上げると、その場から32番が消えていく


アキは大砲を作り、その中にボールを入れグラウンド外まで飛ばす

審査員が〇の旗を上げる


ナルはボールを持ち投球位置のサークル内に入っていく


《ボールを投げるのは得意だから大丈夫!絶対大丈夫》


自分に言い聞かすと


「よし!」

と気合を入れる。


目がまた黒くなるナル

投げる動作に入るとまた周りがスローになる


《こうやってボールの動きが遅くなったら腕の力を抜いて》

綺麗なフォームから腕がすごくしなっている

《腕を残して右足に力を入れて地面を蹴りながら回転させてお腹、腕に力を入れていき一気に腕を振る》


「よし!いけた!」


審査員からは見えない程の腕の速さで、ボールはグラウンドを越え森の奥まで飛んでいく。

審査員が驚きながら〇の旗を上げる。


「やったー!」

右の拳を天に突き上げジャンプしながら喜ぶナル



ゴミ拾いをしながらラジオを聴いているマーサ。

「ナル選手またも何も使わずクリアしました」とラジオが流れると、一瞬止まり笑顔になる。

そしてすぐまたゴミ拾いを再開する。



トラックを使った長距離走


グラウンドのトラックを走っているナル。

バイクに乗ったアキ。波紋で進んでいるシュウサ。黒い雲のようなドラゴンに乗っているシン。

後ろから追いかけてくる恐竜から逃げている。

恐竜に食べられそうな92番。

その他空を飛んでいるものや、自転車を漕いでいるものなどがいる。



ミキタはソファーに座り壁に映ったモニターを見ている。

「おい!モニターの様子がおかしいぞ」

と叫ぶとドアの前に立っているスーツの男二人がミキタの元に駆け付ける。


すると隣の部屋から

「こちらもおかしいです」

と未来予測をおこなうモニターにもバグが出てる。

ミキタが駆け寄る。


「今日何回か未来予測がかわってまして」

ミキタに説明する

「どのように変わるんだ?」

不機嫌そうにミキタ


「ミキタ様が王ではない世界です。人々は平和にはなっていますが・・・」



王室に一人座って書類を見ている現王

ノックの音がし入ってよいと伝えると元王の側近だったサトアキが慌てて入ってくる

「王。失礼します。現在この世界でなにかが変わる動きが起こっています。まだ何でそれが起こっているのか掴めておりませんが」

「サトアキさん。具体的にはどんな未来が予測されていますか?」

「はい。まずは現王の地位はこのままで長く歴史は続きます」

「他の人々は?」

「皆が裕福になり楽しく過ごしています」

驚きながらもうれしそうな王。

「これは私の推測にはなりますが、この予測ができる能力を持つものが他に何人かいます。その中の誰かが動きだしたのではないかと。あくまで私の推測ではございますが。」

「なるほど!もっと詳しく調査をお願いしても良いですか?」

「かしこまりました。」


グラウンドの朝礼台の前に22名の選手が立っている。

「これで1日目を終了いたします。青いドアからでて本日はゆっくりお休みください。お疲れ様でした」

青い髪の女性が綺麗な礼をすると、その下で並んでいる審査員も皆礼をする。


バラバラにドアに向かう残った選手達。

「お腹すいたー」

シュウサが言う

「よかった!みんな残れて」

笑顔のナルが言うとシンがうなずく

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