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76話 キャバクラなのです。

【毎日昼の12時に更新します】

 


「……なんともないけど?」




 ドアを開けた新井が身体を寄せてくれたので室内が俺にも見えた。




 ……これのどこが、なんともないんだ?




 そう思ったのは当たり前で、部屋の中がなんとピンク色の照明になっていたのだ。

 天井に設置された古い蛍光灯タイプの照明が桃色……。

 そんな色の蛍光灯なんて存在したのか?




「……な、なあ。俺には部屋の中がピンクに見えるんだが……?」




「え? そんなことないでしょ? ふつうの色だよ?」




 うーむ。

 どうやら新井には通常の白色灯に見えているのか、それともピンク色を異常に思わないのか。

 ……どちらにしても神力にやられているに違いない。




 ドアを開けてすぐの部屋はリビングだ。

 このリビングにはソファセットが中央に置かれている。




「あ、帰ってきましたねっ? ここですっ、ここに座ってくださいっ」




 そう言いながら恵ちゃんが俺を手招きする。

 そしてその恵ちゃんの隣りには呂姫ちゃん、そして臥留子ちゃんがいる。




 臥留子ちゃんも当然この班なのでこの部屋にいるのだが、ベッドの数は足りるのだろうか?

 ……まあ、女子で小柄だから恵ちゃんと同じベッドでも差し支えないんだろうな……。




「……で、その格好はなんだ?」




 俺は女神たちの服装を問うた。

 恵ちゃんと呂姫ちゃん、臥留子ちゃんは胸元が大きく開いたノースリーブにミニのタイトスカート姿でソファに座っていたのだ。




 ちなみに臥留子ちゃんだが頑なに和服にこだわっているようで、ノースリーブで胸元が開いた膝上丈の着物と言うアニメで見られそうな、なかなかシュールな和服姿であった。




 ちなみに恵ちゃんはほとんど膨らみがない。だからささやかにしか谷間を感じられないのだが、臥留子ちゃんはさすがに恵ちゃん以上はあるので谷間自体はしっかりとわかる。

 そして向こうにいる呂姫ちゃんはダイナマイト級なので、谷間は深く底まで伺えないだけじゃなく、盛り上がり過ぎた真っ白な胸は服からはみ出しそうである。




「この格好は、おもてなしですよっ。おもてなしですっ」




「加茂くんだけじゃないわよ。新井くんは私の隣りに座ってね」




 と、誘われるままに俺は恵ちゃんと臥留子ちゃんの間に。

 そして新井は呂姫ちゃんの隣りに座った。




 すると目の前に冷えた麦茶が出てきた。




「さささっ、ぐぐっとっ!」




 言われるがままに俺と新井は麦茶を飲む。

 風呂上がりなので喉越しが気持ち良い。




 ……しかしなんだな?

 このソファでの接待。以前ネットとかで見たキャバクラみたいじゃないか?




 女性が真横に座るのも、露出度が高い格好も。

 出てくる飲み物がアルコールだったら、まんまキャバクラだよな?




「ん? ……ところで他のみんなはどうしたんだ?」




「……ほ、ほかのみんなってなんですかっ……?」




 そう答えた恵ちゃんの視線は泳いでいた。




 ……ははあ、なんかあるな?

 俺はそう直感した。


 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


私の別作品

「生忌物倶楽部」連載中

「夢見るように夢見たい」連載中


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み

「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み

「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み

「墓場でdabada」完結済み 

「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み

「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み

「空から来たりて杖を振る」完結済み

「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み

「こころのこりエンドレス」完結済み

「沈黙のシスターとその戒律」完結済み


 も、よろしくお願いいたします。

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