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69話 今度は下着姿なのです。

【毎日昼の12時に更新します】



この作品はプロットなしで書いています。

邪神登場以降すべて書きながらのアイディアで書いています。

破綻しなければいいのですが……。

 


 そしてしばらく俺たち四人が進んだときだった。

 そこは先行している班の連中が、さっき悲鳴を上げた場所付近だと思われた。




 ……まずいな。




 俺は嫌な予感がしたのだ。

 上手くは説明できないのだが、なにかが潜んでいるような感覚……。




 誰かいる。




 そう思ったときだった。




「「キャーーー!!」」




 俺と新井の前を歩いている澤井さんと河合さんが一斉に悲鳴を上げた。




「うぉーーー!!」




 そして俺も大声で叫んでしまった。

 それもそのはずで澤井さんと河合さんがいきなり下着姿になってしまっていたのだ。

 着ていた学校指定のジャージはなくなり、いきなり下着だけの姿になって悲鳴を上げていたのだ。




「「どうしようっ!」」




 二人で同じセリフを同時に叫んだ澤井さんと河合さんは俺に抱きついてきた。

 上下純白の下着で着痩せタイプなので中身は割りとあるのが澤井さん、淡い黄色の下着のセットで歩く度に胸を上下に揺らしているのは河合さんだ。




「うぐっ……ぐぐぐ……」




 俺は呼吸はできなくなった。

 それもそのはずで澤井さんと河合さんに左右から抱きつかれて、その胸で鼻と口を圧迫されたからだ。




 柔らかくて気持ちは良いのだが、それ以前にこれは生き物として困る。

 息がまったくできないのだ。




「……ぐぅ……」




 俺はなんとか自由になる両手で右側の澤井さん、左側の河合さんの腹を押して取り敢えず気道を確保した。




「「いやあ~っ」」




 しかし羞恥で我を忘れているらしい二人は、再び俺に抱きついてきた。




 ……困る困る困る。




 俺だって若い男だ。

 半裸の美少女に抱きつかれてなにも思わない訳がない。

 だが若さゆえの行いよりも、まずは呼吸をしたいのだ。




 それ以上を望む前に息だけはしたい。

 だから俺は手ぶらで立ち尽くす新井に助けを求めることにした。




「新井。ちょっと二人を引き剥がすのを手伝ってくれっ!」




 だが新井はキョトンとした顔だった。




「……そうか。きのこは素人が判断して収穫すると危ないんだね。

 食べられる、きのこそっくりに似ている毒きのこもあるとは思わなかったよ。

 色が真っ赤とかは派手なきのこ以外は大丈夫だと思っていたよ。……これは気をつけないと」




 わけのわからんことを口走る。

 どうやら、きのこ獲りの話だと思いこんでいるようだ。

 これじゃ手助けは望めそうもなかった。




「……はあ、……はあ、……はあ、……」




 その後である。

 澤井さんと河合さんが下着姿になったのもいきなりだったけど、元のジャージ姿に戻るのもいきなりだった。

 どうやらなんとかなったようだ。




 俺は激しい呼吸を繰り返す。

 それだけ呼吸困難に陥っていたのだ。




 そしてその後だ。

 先程の全裸と同じように、美少女二人は自分たちが下着姿になっていたことや、俺に抱きついていたことをまったく記憶していなかった。




 やはり――神力だったのだろう。



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


私の別作品

「生忌物倶楽部」連載中


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み

「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み

「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み

「墓場でdabada」完結済み 

「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み

「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み

「空から来たりて杖を振る」完結済み

「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み

「こころのこりエンドレス」完結済み

「沈黙のシスターとその戒律」完結済み


 も、よろしくお願いいたします。

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