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62話 眼福です。

【毎日昼の12時に更新します】



この作品には以降のストックがありません。

そのため書き上げてからの投稿となるので一日一回の更新となります。

すみませんが、よろしくお願いいたします。



 


「……ん? それはどういう意味だ?」




 俺が恵ちゃんにそう尋ねたときだった。

 背後から女性陣の声が聞こえてきたのである。




「開放感あるわ」




「暑いし、いいわよね?」




 澤井(さわい)遙香(はるか)さんと河合(かわい)花菜(かな)さんの声だ。

 なにをしているのかと思った俺は振り返る。




 そして絶叫しそうになる声をなんとか押し留めた。




「な、な、な……!」




 二人は水着姿だった。




 ややスレンダーな澤井さんはワンピースの青い水着で腰に紺色のパレオを巻いている。

 露出を控えめにしているにも関わらず、首や腕の細さと白さが眩しい。




 そして一方の河合さんは大胆な花柄模様のビキニだった。

 健康的で豊かな胸が黄色い水着に似合っている。




「……ど、どうして水着っ!? いつの間に着てたのっ?」




 俺は狼狽えて尋ねてしまう。

 見ると新井も口をぽかんと開けて呆けていた。




「え? ……言われてみればそうよね?

 でもね、ここで着替えた訳じゃないのよ」




 澤井さんが不思議そうに言う。




「服を脱いだらビキニ着てたのよ。だから脱いだんだ」




 なんの不思議もなさそうに言うのは河合さんだ。




 いやいやそもそも山に水着を着てくること自体がおかしいだろうがっ!




 美少女二人が山頂で突然の水着姿。

 そのことは他の連中にも奇異に写ったようで(当たり前だ)、遠巻きにひそひそ声で話しているのがわかる。

 女子は知らんが、男子に取っては予期しなかった眼福(がんぷく)だろう。




 そのときだった。




「お、おおっーーーーっ。い、いつのまにっ!」




 辻神呂姫ちゃんの声だった。

 するとついさっきまで普通の登山服姿だった呂姫ちゃんが超大胆ハイレグの真っ赤なビキニ姿になっていたのである。




 雪のように白い肌の呂姫ちゃんに真紅の水着がよく映えた。

 また抜群のプロポーションの呂姫ちゃんだ。両胸がビキニから零れそうに大きい。




「……う、うぐ……」




 澤井さん、河合さんといった美少女二人の艶姿を目にして耐性がついていたはずなのに、それらを無効にしてしまうほど、呂姫ちゃんのビキニ姿は強烈だったので、俺は唸り声を上げて狼狽えてしまう。




「……さては神子恵。やりやがりましたねっ?」




 呂姫ちゃんは、顔に怒りを貼り付けてつかつかと恵ちゃんに詰め寄った。

 歩みの度にその豊か過ぎる胸が上下するので目のやり場に困る。




「これもそれも大吉さんに気持ちよくなってもらうためですっ。

 山の上で水着と言うミスマッチがいいんじゃないですかっ」




「なにをわからんことをっ! こうしてくれるっ!」




「はわわっ、な、なにをするんですかっ!」




 見るとたった今まで登山服姿だった恵ちゃんが水着姿になっていた。

 それも胸に4()()2()()()()()()と書かれたゼッケンを貼った紺色のスクール水着だった。

 平らな恵ちゃんにはそれがよく似合うが……。




「ス、スク水じゃないですかっ! しかも4年2組ってっ! せめて6()()2組にしてくださいっ!」




 ツッコむのは、そこかよっ! と思ったのだが、実はいちばんインパクトがある水着は恵ちゃんのスク水なんじゃないかと思ってしまった。



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


私の別作品

「生忌物倶楽部」連載中


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み

「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み

「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み

「墓場でdabada」完結済み 

「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み

「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み

「空から来たりて杖を振る」完結済み

「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み

「こころのこりエンドレス」完結済み

「沈黙のシスターとその戒律」完結済み


 も、よろしくお願いいたします。

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