表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
527/529

527話 次はロキなのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

 左右に素早く移動しながらスケルト・ナイトは稲妻の直撃を避けて接近していた。そして次の瞬間だった。

 手にしていた剣を頭上高くに投げ飛ばしたのだ。




 ――バリバリバリ!




 稲妻は命中した。

 だがそれはスケルト・ナイトではなく、頭上高くに放り投げた剣にだった。なんとスケルト・ナイトは剣を投げて避雷針とさせたのだ。




「ああっ。稲妻がみんな剣の方に行っちゃいましたっ」




 メグミが呆然として剣に集まる稲妻を見上げていた。

 その一瞬だった。

 ぐほっ、とうめき声を上げたメグミが壁まで飛ばされて背中から叩きつけられてしまったのだ。

 見るとスケルト・ナイトが拳でメグミの腹に一撃を加えたようだった。




「……痛くて動けませんっ……」




 メグミは降参したようで両手を上げてのポーズを取るのであった。




「仕方ないわね。じゃあ、次は私ね」




 名乗りを上げたのはロキだった。

 そしてメグミに勝った3体目のスケルト・ナイトの前へと進み出た。スケルト・ナイトは剣を投げてしまったので素手で戦うつもりかボクシングのようなファイティングポーズを取っている。

 そしてロキに向かって走り出したのだ。




「来るなら来なさい。こっちも行くわよ。――ほにゃら!」




 気の抜けるような呪文とともにロキが錫杖を前へと突き出した。

 得意の炎弾攻撃だと思ったのだが、いつまで経っても炎の塊が浮かび上がらない。




「……そうか! 麻痺攻撃か!」




 見れば俺の答えは正しかったのがわかった。走り出した姿勢のまま3体目のスケルト・ナイトが動きを止めていたからだ。

 どう見てもロキの麻痺魔法で動きを封じられてしまったのかがわかる。




「これなら避けようがないでしょ。――ほにゃら!」




 今度こそ炎弾の攻撃だった。

 外すことを考慮しない分裂しないただの一発の炎の弾がまっすぐに麻痺しているスケルト・ナイトに命中したのだった。




 ――ガガーンッ!




 爆発炎上したスケルト・ナイトは骨も残さずそのまま光の粒となり消滅するのであった。



「勝ちね」




 ちいさくガッツポーズを決めたロキは得意げな表情を浮かべる。そしてそのままフンすとばかり鼻息を漏らし両腕を組む。すると貫頭衣なので形がわからなかった巨乳が持ち上げられて目のやり場に困る姿勢となったのだ。

 俺はそっと目をそらす。




「……ロキの勝ちだな。と、すると4体目も続行でいいのか?」




「当然よ。私が終わらせるわ」




 ロキが強気に発言すると、その言葉を待っていたかのように4体目、つまり最後のスケルト・ナイトが前に進み出たのであった。




「……盾を持ってるぞ」




 そうなのだ。

 先程まで腰に剣を佩いていただけだったのに、いつの間にか背丈ほどもある大盾を装備していた。どうやらアイテムボックス持ちだったようだ。




「ふん。まあ別にいいわ。――ほにゃら!」




 錫杖を突き出してロキが呪文を唱えた。

 だがそこで最後のスケルト・ナイトは予想していなかった行動に出たのであった。


麻痺で動きを止めたのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ