518話 アツメルコの加入は頼もしいのです。
基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
馬車や死体が消えたのはゲーム世界のシステムのことと納得した俺とメグミ、ロキ、アツメルコは森の中へと続くスケルトンたちの足跡を追うことにした。
そして森の中の道へと踏み入れる。
「しかし、どうしてスケルトンたちは王女様を誘拐したんでしょうねっ? まさか身代金目当てとは思えませんっ」
「確かにそうだな。だがヤツらにとっては必要があってのことなんだろう」
「……食べるため。……じゃないわよね? スケルトンって全身骸骨なんだから、なにも食べられそうだし」
「そうじゃのう。胃袋もないし、食べる目的じゃなさそうじゃのう」
そこで俺は新たな可能性を考える。そして口にする。
「……まさか、王女様を手籠め……、性犯罪目的ってことはないよな?」
「それはないと思いますっ。人間の山賊じゃないんですからっ」
「そうね。魔物だし、しかもスケルトンじゃ性犯罪はできないわよね」
「ふぉふぉふぉ。そうじゃのう。なんせ、なにもないからのう」
そうだ。
それは幸いな点ではある。王女様を攫った魔物がゴブリンやオークの場合は王女様の純血が危ないが、相手はスケルトンなのでその心配はないことは間違いない。
そして足跡を追ってしばらく進んだときだった。
森の中からガサゴソと下草をかき分ける音が聞こえてきたのだ。
「ま、魔物か?」
「そうですっ。あ……。ウィンドウに表示されましたっ。スケルトンの群れですっ」
どうやら俺たちは推理は正解で、進路も正解のようだ。現れた魔物がスケルトンなのがその証拠だ。
登場したのはスケルトン8匹。大勢での出迎えのようだ。
そして見た目は不気味だ。やはり死者が動くというのは正直、気持ちがいいもんじゃない。以前に山井臥留子ちゃんが創造した異空間のゲーセンでスケルトンと戦ったことを思い出したのだ。
あのときも気持ち悪さを感じながら戦った記憶がある。
「作戦もなにもないな。各自の判断でいいんじゃね?」
「そうですねっ。じゃあ私はこっちを。――ほいっ!」
「そうね。じゃあ、私はあっちをやるわ。――ほにゃら!」
「儂は残りをやるかのう。――ふぉふぉふぉ」
メグミが雷光を、ロキが炎弾を、アツメルコが硬貨をそれぞれ発射した。俺は”賢者の斧”を振りかぶり突撃だ。
そして勝負はあっさりとついた。
俺は1匹しか倒していないが、メグミとロキがそれぞれ魔法で2匹ずつ、そして硬貨飛ばしのアツメルコはなんと3匹も倒したようだ。
稲妻や炎の魔法で攻撃するのも効率は悪くないが、遠距離からの打撃攻撃であるアツメルコの攻撃は一発でスケルトンの頭蓋骨を粉砕したので最適な攻撃方法のようだ。
「うん。やはりアツメルコの加入は大きいな」
「そうですねっ。やはり味方の人数が多い方が倒すのに時間がかかりませんっ」
「そうね。やっぱり効率が上がるわね」
「ふぉふぉふぉ。頼りにしてくれて嬉しいのう」
俺たちは散らばった銀貨を拾い終えると、再び追跡を再開するのであった。
効率よく戦えるのです。(`・ω・´)∩
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