表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
502/511

502話 メタル・ロケット・ウサギを撃破なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「行きますっ。――ほいっ!」




 妙に気が抜ける掛け声をともにメグミの長杖の先から雷光が生まれ、次の瞬間には稲妻が迸った。

 その稲妻は刹那の間に”メタル・ロケット・ウサギ”へと迫る。だが瞬く間に”メタル・ロケット・ウサギ”が反応し空中へと地を蹴った。




「行くわよ。――ほにゃら!」




 そしてロキも肩の力が抜けてしまいそうな呪文とともに錫杖の先から巨大な炎弾を発生させ、すぐさま放つのであった。




 そのときラスボスは空中にあった。

 唸りを上げて俺たちを攻撃すべき飛来している最中であったのだ。そこへロキの炎弾がタイミング良く迫って行く。このままいけば直撃コースである。




 ――ヒュンッ!




 だが、”メタル・ロケット・ウサギ”は避けた。それも前と同じく直上であった。そしてガガンッと天井の岩盤に激突すると今度は刺さることなく、そのまま地面に落下した。ガキンッと硬質な音が響く。

 そして再び俺たちから距離を取って様子見をするのであった。




「……やっぱり上方向だな」




「そうですねっ。空中では自由に避けられる訳ではなさそうですっ」




「と、なると決まりね」




 なにやら悪そうな笑みを浮かべたロキが俺を見る。それ目は語る。俺がなんとかしろという意味だろう。




「わかった。俺が捕まえる」




 すると意味が2人にも伝わったようでメグミとロキは再び身構える。もちろん得意な雷光の魔法と炎弾の魔法だろう。




「じゃあ、行きますっ。――ほにゃらっ!」




 メグミの長杖から再度稲妻が発射された。それはジグザクの軌跡を生みながら”メタル・ロケット・ウサギ”を目指す。




「これで終わりにするわ。――ほいっ!」




 メグミの稲妻の着弾前にロキが炎弾を発射する。場所は空中だ。するとメグミの稲妻攻撃を避けるために空中にロケットダッシュした”メタル・ロケット・ウサギ”が炎弾にまともに突っ込む。

 だが、その直前、やはり上方へと進路を急激に変えるのであった。




「拘束の投網!」




 俺はウサギが直上へと進路変更した瞬間を狙って”拘束の投網”を放った。狙いは天井の岩盤だ。

 俺の手のひらから伸びた光の束が目標の地点へと飛んで行く。そしてその場所には”メタル・ロケット・ウサギ”がいた。天井の岩盤にガガンッとぶつかる瞬間にちょうどよくタイミングが合ったのだ。

 ウサギが岩盤に激突する瞬間に”拘束の投網”は大きく広がってラスボス”メタル・ロケット・ウサギ”を網のほぼ中央で捕らえたのであった。




 ――ピ、ピギーッ……!




 捕らえられたウサギはゴトンと硬い音を立てて網ごと地面に落下した。そしてウサギは逃げようと藻掻くのだが、網が体中に絡まってまともに身動きができない状態となっていた。




「私にやらせて。……とっても痛かったから」




 ロキが俺とメグミに向かって挙手をしてとどめの立候補を名乗り出た。激突されて石柱に叩きつけられた痛みは相当だったのだろう。

 ならばその仕返しをしたいと思う気持ちはわかる。なので俺もメグミも喜んで役目を譲るのであった。




「行くわよ。――ほいっ!」




 絡まった投網の中で藻掻く”メタル・ロケット・ウサギ”に向かってロキが炎弾を発射する。すると今度は見事に命中し爆発が起こった。




 ――ピ、ピギーッ……!




 そして爆炎が消えると大量の銀貨だけが残っていた。どうやら一発で仕留めたようだ。




 俺たちはそれから銀貨拾いに没頭した。おそらく1000枚は軽く超える数はあっただろう。拾うだけで30分近くかかった。

 そしてそんなときだった。


ラスボスを倒したのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ