表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
494/512

494話 またもや隠し通路なのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「じゃあ、私がとどめを刺しますねっ。――ほにゃらっ!」




 メグミが呪文を唱えて雷光を浮かべ、そこから稲妻を走らせる。するとそれらは10匹の”ロケット・ラビット”たちに襲いかかり一瞬でまっ黒焦げにした。そしてラビットたちは光の粒となって消滅したのであった。

 その後、俺達は恒例となった銀貨拾いに没頭する。10匹もいたので大漁だった。




「じゃあ、奥まで進むか」




「そうですねっ。後はひたすら最奥部に行くまでですっ」




 そう言い合って俺たちが通路の奥へと足を進めたときだった。ロキが小走りになって先頭に立ち、通路奥の右側を指さしたのだ。




「ちょっと待って。……あそこ、脇道に見えないかしら?」




「ん? そうか? よくわからんな。……地図を見るか」




 俺はメグミが広げていた地図を覗き込む。するとそこには脇道らしき記載はない。だが実際に見てみるとなんだかロキが言ったように脇道があるようにも感じられる。




「隠し通路の可能性はないかしら?」




「言われてみればそんな気もしますねっ。そう言えばこの地図を見つけたのも脇道でしたねっ」




 そうなのだ。

 この地図はロキが見つけた隠し通路の脇道の奥で見つかったのだ。それを考えるとロキの今回の発言も無視できない。




「行ってみるか?」




 するとメグミとロキが頷くのであった。なので俺たち3人は進路を真っすぐから右側に移動させる。

 白亜の石柱が並ぶ中、ロキが見つけた場所へと進むのであった。




 するとそこは間違いなく隠し通路だった。一見するとなんにもない壁のように見えるのだが、ちょっと覗き込むの入り組んだ構造になっていてカニ歩きをすれば入れる細い通路だったのだ。




「やっぱりロキが正解だったな」




「そうですねっ。ロキは隠し通路を見つける天才なのですっ」




「えへん。もっと褒めてもいいのよ」




 ロキは得意げになり腰の両手を当てて胸をそらして尊大な態度になる。が、俺には目の毒だ。ロキは巨乳なのだ。その姿勢だと胸の大きさと形があらわになってしまうからだ。なので、俺はそっぽを向くのであった。

 見続けていれば変態扱いされかねないし、第一俺の一部が反応してしまう可能性が高いからな。




「じゃあ、ちゃっちゃと入っちゃいましょうっ」




 いちばん小柄なメグミが先頭になってカニ歩きで細い隠し通路へと入って行った。それにロキが続き、最後尾は俺となって入って行く。




「わあっ。中は広いですよっ」




 メグミの言う通り中は広い空間になっていた。通路を抜けた俺たちはちょっとした開放感を味わうことになる。

 だが、奥を見るとそんな緩んだ空気は一瞬にして消え去った。そこには魔物がいたのである。




「あれは……、なんだ?」




「ウサギが宝箱を持っているっ? ……違いますねっ。あのウサギ、胴体が宝箱になっているのですっ」




「……”動く宝箱ウサギ”と表示されているわね。まあ、どう見てもお宝を持っているのに間違いなさそうね」




 ロキが表示されたウィンドウを操作してそう報告してくれた。なので俺とメグミも見る。すると更に細かい情報が表示されていた。




「……なんとも安直なネーミングだな」




「そうですねっ。そしてお宝が確実にゲットできるようですけど、中身はランダムで法則性は一切ないそうですっ」




「強い武器とか優秀なアイテムとかだったらいいわね」




 そしてお互いを見て頷き合い俺たちは武器を構えて前進する。

 そうなのだ。俺たちの気持ちはすでに”動く宝箱ウサギ”を撃破して価値ある宝物を手に入れるつもりであるのだ。

ロキがまた見つけたのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ