表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
488/512

488話 とても便利なスキルをゲットなのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

「……おおっ。やったぞ。念願の罠感知解除スキルだ」




 俺は思わず嬉しくなる。これはめっけ物の極上アイテムだ。これで罠を気にせず冒険できるからだ。




「……どんな使い道なんですかっ?」




「そうね。気になるわね。どういうときに使えるのかしら」




 俺は説明書きを読んだ後、2人に伝える。




「名前の通りだ。例えば宝箱に罠が設置されていた場合にはそれを感知して教えてくれるだけでなく、その解除もしてくれるスキルだ」




「……なるほどですっ。でも宝箱だけですかっ? ダンジョンには通路にも罠があるって話でしたよねっ?」




「それだけじゃないわ。……それは何度でも使えるの? それに効果範囲は何人まで有効なの?」




 便利なアイテムだけあって、メグミもロキも質問が多い。まあ、それだけ期待させるスキルだということだろう。




「宝箱だけじゃなくてダンジョンの罠はもちろんで、外のフィールドでも有効だ。そして使用回数があるものじゃなくずっと使えるし、パーティ全員に効果を発揮してくれるものだ」




「なるほど。じゃあ、安心ですねっ」




「ええ。これから先ずっと罠に悩まされないって訳ね。それは歓迎だわ」




 そうなのだ。

 これはすごいアイテムを手に入れたことになるのだ。もはやこの罠感知解除スキルの巻物をアイテムボックスの収納しているだけで、これから先の冒険でのすべての罠の危険とはおさらばになるのだ。




「……試しに、あれを倒して開けてみませんかっ?」




「そうね。あれなら試すには最適ね」




 2人が指差す先に”動く宝箱”がいた。サイズは通常の”動く宝箱”と同じだが、色が違う。濃い紫色をしているのである。

 表示されるウィンドウには”動く宝箱・毒”と表示されていた。




「なるほど。見た目が毒々してくて名前にも毒が入っているな」




「そうなのですっ。あれは毒の罠が仕掛けられた宝箱だと思いますっ」




 俺は2人の顔を見るとメグミもロキを頷いていた。そして試しなので1匹だけを倒してみることになりロキがその役を買って出たのであった。




「じゃあ、行くわよ。――ほにゃら!」




 小さめの炎弾が錫杖の先から発射された。その炎の弾は弧を描きつつ見事に敵に命中した。そして足がなくなり地面にドタンと落ちる。




「こんなものね。じゃあ、さっそく試しましょう」




 俺とメグミ、そしてロキは動かなくなった”動く宝箱・毒”に駆け寄った。そして自動ポップされたウィンドウを見る。




 ――宝箱に毒検知。蓋を開くと死に至る毒ガスが噴出される。――毒ガス解除。――以後、安全に開けられる。




 流れるように文字が表示され、毒の宝箱が安全になったのがわかった。




「じゃあ、開けるぞ」




 俺が代表して開けることにする。だが内心はヒヤヒヤものだ。表示はされたが、なにかの手違いがないとは言い切れないからだ。

 だが、それは杞憂に終わった。蓋を開けても毒ガスは噴出されなかったからだ。




「大丈夫だな。ちゃんとスキルの効果が出ている」




「やりましたねっ。これで安心して冒険が出来ますっ」




「ちなみになにか入っているわよ」




 ロキが指摘した通りに宝箱の中にはなにかが入っていた。手に取ってみると小瓶だった。そして表示されるウィンドウ。




「……ポーションだな。毒消しにもなるようだ」




 万が一、罠検知解除スキルがなくても、中身のポーションを使えば毒が解除されるためなのだろう。この場面での最適なアイテムが入っていたのであった。




 ……このゲーム世界はどこか優しいな。

 俺はそう思うのであった。

罠検知解除スキルのゲットなのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ