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443話 部屋がいつの間に増えているのです。

基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 その後、4人でゲーム機で遊んだりしていた。多人数プレイができるレース物をメインだったが、格闘ゲームもした。

 もちろんいちばん勝ったのは俺だったが……。まあ、自慢じゃないが遊戯の神である秀子ちゃんと渡り合える腕前なのだ。そこらの素人に負けることはない。




 そして買い物に出ていたお袋が帰って来て、やがて親父も帰って来た。

 ちなみに親父もだが、恵ちゃんが自分の娘であることを問題なく受け入れている。

 う~む、恐るべき神力。




 そして豪華な夕食となった。

 とは言ってもスーパーで買ってきた、ちょっとお高めのハンバーグだ。お袋は実はあまり料理が好きじゃない。

 なので、時折こうやって手抜きをする。

 だが、スーパーで売っている、ちょっとお高めのハンバーグは味も量も良く、俺たちは満足して食べるのであった。




 ちなみにいつもの座卓では人数的に無理なので、もうひとつ座卓を運んできて2つ並べている状態だ。

 座布団は予備のものがいくつもあるので、これは問題なかった。




「おいしいですねっ。やっぱりお母ちゃんのボイルの仕方が上手なんですねっ」




 真空パックのハンバーグを茹でるのに腕の差なんてないだろうと思うのだが、褒められたことからお袋がご機嫌だった。




 その後もトランプや花札で遊んだり、一通り昔話で盛り上がったりしているうちに時間も遅くなった。




 ちなみに恵ちゃんはトランプや花札では神力を使わずに正々堂々と遊んでいた。だから勝つこともあれば負けることもある。……以前に新幹線の中でババ抜きをやったときは神力を使って相手の手札を透視してプレイしてたことと比べると空気が読めるようになった言えるだろう。




 また、昔話に花が咲いたときは俺は当初ハラハラしていたのだが、神力を使ってみんなの記憶を改竄していることから、話が矛盾したり、ちぐはぐな部分もなくて不安になることはなかった。

 そしてそれぞれ交代で風呂に入ったりしているうちに寝る時間になったのだ。




「あ、そう言えばなんだが、お前はどこの部屋で寝るんだ?」




 そのとき居間にいたのは俺と恵ちゃんだけだった。なので部屋割りのことを思いついた俺は質問したのだった。




「部屋ですかっ? 私は自室で寝ますよっ」




「自室? そんな部屋ないぞ」




 そうなのだ。

 この家はそんなに広くない。2階には俺の部屋と来客用の部屋がひとつあるだけなのだ。当然、来客用の部屋は彩花ちゃんと沙也加ちゃんが使っているだろうから、余りの部屋など存在しないのだ。




「ありますよっ。ちゃんと自室ですっ」




 訳がわからないことを言う。

 この家の2階は2部屋しかないのだ。なので俺の部屋と客間だけのはずだ。だが恵ちゃんは俺を手招きして2階へ続く階段を登って行く。なので俺も着いて行くのであった。




「……マジか?」




「大マジですっ」




 そこには異変が発生していた。階段を登り切るとそこには短い廊下があり、手前が俺の部屋で奥が彩花ちゃんと沙也加ちゃんが泊まる客間だけのはずだったのだが、廊下が更に奥へと続き、襖の戸があったのだ。




「私の部屋ですっ。神力でちょろっと創っちゃいましたっ」




「……中を見てもいいか?」




「もちろんですっ。ご招待しますよっ」




 そう言った恵ちゃんは襖をカラリと開けて部屋の中へと入って行く。なので俺も続いて入るのであった。




「……な、なんじゃこりゃ~!!」




 俺は部屋を見て仰天するのであった。


またもや神力なのです。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「師匠を追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。

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