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403/512

403話 水着姿の美少女たちなのです。

基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

 ――おおっ……!!




 俺は声を出さずに叫んでしまった。

 それも仕方ない。今俺の目の前には美少女たちの標本とも言える尊い身姿が顕現しているのだ。これを眼福と呼ばずにいられるだろうか。




 まずは澤井遙香さん。

 スレンダーボディの魅力をここまで引き出したかと思わず唸ってしまうような水着姿だった。具体的には淡い青系のワンピース水着で腰には薄い金色のパレオを巻いている。

 澤井さんは決して巨乳ではない。むしろ小さい方に属している。だが形が抜群なのだ。その控えめな胸と抱きしめると折れそうなほどに細いスラリとしたボディが蠱惑的に誘惑してくるのだ。パレオの隙間から覗き見られる真っ白で細い足も見ているだけで触れたくなってしまう。

 そして奥ゆかしく微笑をたたえた笑顔も品があって素晴らしい。




 次は河合香菜さん。

 河合さんは学級委員で健康的な美少女だ。肩に届かない短めの髪型なのがその行動の活発さを感じさせる。

 そして澤井さんと比べると肉感的な体形だ。そしてそのいちばんの特徴は胸だ。その豊かな胸を強調するかのように今日の水着姿はビキニだった。

 そしてヒマワリの花を思わせる真っ黄色な色がまた似合っている。その黄色い水着が胸を締め付け谷間が深く刻まれているのだ。




 そして最後は呂姫ちゃんだ。

 呂姫ちゃんは見た目はどう見ても白人美少女である。金髪碧眼で肩まで伸ばした黄金色の髪が陽光を浴びて光っているのが神々しい。

 そして呂姫ちゃんは河合さん以上に巨乳なのだ。そのはち切れんばかりのたわわを覆っているのは、もちろんビキニだ。色は情熱の真紅。

 その派手な色が呂姫ちゃんには似合い過ぎるほどマッチしていたのだ。




「ふふふ。……よりどりみどりですねっ。見とれちゃっているって感じですねっ。……でも、呂姫ちゃんだけは駄目ですからねっ。邪神の子宝なんて断固拒否ですっ」




「な、なにを言ってんだ……」




 突然耳元に恵ちゃんに囁かれて俺はうろたえる。まあ、見とれていたことに違いはないがな。

 スク水がここまで似合う少女もいないであろう女神に俺はそう返事することしかできなかった。




 そして俺たち5人は更衣室前からプールサイドまで歩く。進むにつれて人の数が増えてくる。どの方向に進もうにも進路上に必ず誰かしらいるので避けながらしか進めない。




「やっぱり夏休みだけあって人が多いな」




「これでも少ない方よ。まだ午前中で開園したばかりの時間だから」




「そうだよ。これが午後になると、もう、水に入りに来たんだか、人にまみれに来たんだか判断できなくなるくらい混むんだからさ」




 澤井さんと河合さんが説明してくれる。

 彼女たちは以前にも来たことがあるらしい。そしてそれは午後だったので大変な目に遭ったそうだ。

 要約すると、午前中、それも朝一だと割とまし。午後になると芋のごった煮状態ってことらしい。




 俺たちはちょっと小高くなった場所に到達するとプール施設全体を見回す。

 この市民プールには大きく分けると3つのプールがある。

 ひとつは学校でも見かける25メートルの普通のプール。ここはマジに泳ぎ専門のようでレーンごとに往復で泳げるように区切りがされていて、クロールや平泳ぎでぐんぐん泳いでいる人たちが見られる。奥のコースでは珍しいバタフライをやっている人もいる。

 そういうプールなので浮き輪やビーチボールで遊ぶ人はひとりもいない。そのことから当然、ここがいちばん人が少なかった。




 そして巨大でぐるぐると螺旋状になったチューブ式の滑り台が見えた。ウォータースライダーってヤツだ。

 見ていると麓のプールに雪崩落ちてくる人の間隔が一定なのでたぶん頂上のところに係員がいてその指示で滑っているのだろう。

 見ると階段には人々が列を作って並んでいた。こういうのは楽しいが待ち時間が長いのが困りものだ。だけどそれを越える魅力があるからか、もちろん列が減ることはない。




 そして最後のプールは大きくて楕円形になっていた。そこでは浮き輪やビーチボールを抱えた人たちが笑い声を上げながら、緩やかに一定方向に流れている。

 つまりは”流れるプール”だ。

 ここがいちばん混んでいた。

 やはり真剣に泳ぎをするために来る人たちよりも、水で遊ぶ人たちが多いのは当然なんだなと思わせるなによりの証拠だった。




「なあ。どこのプールに行くんだ?」




「私はどこでもいいですよっ」




「私は、……う~ん。マジに泳ぐ気分じゃないから25メートルプールはパス」




「私も泳ぎは得意じゃないから、25メートルプール以外ならいいわ」




「そうだね。私は水泳は得意だけど、今日は遊びに来たんだから遊べるプールがいいな」



 俺の問いに恵ちゃん、呂姫ちゃん、澤井さん、河合さんがそう答える。

 見ると新井は無言で笑みを浮かべている。まあ、こいつはどこでもいいんだろうな。もっとも新井に意見を聞く気もさらさらないが。




「じゃあ、流れるプールに行こうか」




 俺がそう提案すると、女性陣が頷くのが見えた。


思わず見とれてしまったのです。(`・ω・´)∩


 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。

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