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387話 寮の食事と新しいPCなのです。

基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 そして俺たちは神武寮に帰って来た。そして玄関を潜り2階の階段を登り、自室に入る。

 もう住み慣れてしまった6畳ワンルームの畳敷きの古い和室だ。




「まずは飯にするか」




「そうですねっ。食堂からいい匂いがしてましたっ。すぐに行きましょうっ」




 そして俺と恵ちゃんは食堂に入り、おばちゃんに今日の定食をお願いするのであった。

 今日の定食とは、まあ、わかりやすく言えば”日替わり定食”だ。

 ちなみに今回はクリームコロッケ定食だった。相変わらず揚げ物が多いな。まあ、恵ちゃん曰く食中毒対策には高温で揚げる揚げ物がいちばんって言ってたからな。




 ちなみにだが、今は夏休み。

 なのでこの寮に住んでいる生徒たちも大半は遠くの自宅に帰っている。だが、俺みたいに帰宅せずに居残っている者もいるので食堂は開けてくれている。

 しかし少ない入寮者のために三食を毎日用意するのも無駄なので、一日一定食となっている。

 どういうことかと言うとその気になれば食堂で朝昼晩と食べられるのだがメニューは三食とも同じということだ。




 俺はあまり食事に気を使わない。食べられればいいという考えなので三食とも同じメニューで問題ない。そしてそれは恵ちゃんも同じだった。

 まあ、外で食べればお金がかかるからというのがいちばんの理由だが……。




「……しかし、そのご飯。丼はラーメン用か?」




 俺は恵ちゃんのトレイに乗せられた丼を見て尋ねる。大きさ柄からしてそう思ったからだ。白米が丼から溢れそうに盛られている。




「はいっ。お茶碗でいちいちおかわりに行くのが面倒なので最初からラーメン丼にご飯をよそったのですっ」




 そうだった。

 恵ちゃんはそのちっこい身体からは考えられないが大食漢なのだ。俺は茶碗3杯は軽くありそうな白米を見て、思わず唸る。

 俺だったら、その半分も食べられそうもない。




「ご飯もコロッケもおいしいですねっ」




「まあ、そうだな。朝も食べたけどな」




 そんな会話をしながら、広々として、他にはぽつんとしか埋まっていない食堂のテーブルで俺たちは夕ご飯を済ませるのであった。




 それから俺と恵ちゃんは自室へと戻った。

 本当は宿題に手を付けないといけないのだが、今日はそんな気分じゃない。もちろん念願のゲーミングPCを手に入れたからだ。




 俺は異様に大きい箱を開け始める。

 箱は全体が黒塗りで赤いロゴマークが目立つデザインになっている。そして蓋が大きく開くように作られていた。




「なんか豪華ですねっ」




「そうだな。その気にさせてくれる感じがする」




 蓋を開けるとそこにはビロードで包まれるようにゲーミングPC本体と周辺機器、付属品が埋まっていた。

 俺はまずPC本体を慎重に取り出す。今まで使っていたオンボロなノートPCと比べると画面サイズは同じなので大きさ自体は変わらないが、軽くて薄い。

 そしてPCの蓋の部分に赤文字で描かれているロゴマークがかっこいい。




 PC本体を座卓の上に置くと、今度はケーブルとかマウスとかの付属品を取り出して、梱包用のビニールを取る。そして設置する。

 電源ケーブルをコンセントに刺し、俺はPCの電源を入れるのであった。




「……立ち上がりが速いな。今まで使っていたPCとは別物だ」




「よくわかりませんが、すごいってのはわかりますっ」




 俺も恵ちゃんも液晶画面に目が釘付けだ。

 そして起動が完了し、PCメーカーの赤文字でデザインされた壁紙が表示された。




「さっそくゲームをするんですかっ?」




「いや、まだだ。ネットワークの設定とか必要なアプリのインストールとかあるからな」



「なんか大変ですねっ。買ってすぐ使えるものだと思ってましたっ」




「以前使ってたPCからの設定を引き継がなきゃならないからな。……家の引っ越しみたいなものだ。引っ越したら電気とかガスとか水道とかいろいろ手続きがあるだろ?」




「あ、なるほど。なんとなく理解できましたっ」




 今晩は最低限の引き継ぎでいいだろう。まずはこの新しいマシンを使ってみたい。

 俺はプリインストールされているゲームのひとつを起動させてみるのであった。

新しいPCを試したいのです。(`・ω・´)∩


 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。



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