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383/514

383話 女体化成功なのです。

基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「「「「行っくわよっ~」」」」




 事前に打ち合わせていた訳ではないだろうが、なぜか声が揃っていた。

 そして半身ずつ男女と言う化け物状態の眠京太郎がボフンという音とともに濃い白煙に包まれる。




 そして煙の規模が大きい。

 やはり4女神の神力が合わせ混ざったことで威力が激増したようだ。白煙はモクモクと天高く盛り上がる。

 そして徐々に煙は風に流されて薄くなっていく。




「おおっ。見えてくるぞ」




 薄くなった白煙の中から眠京太郎のシルエットがゆっくりと浮かび上がる。まだ輪郭しかわからないが細身だった。あの越え太った眠京太郎とは明らかに異なる。




「ああっ、見えてきましたっ。ぜんぜん太ってませんっ」




「そうね。スレンダーな感じがするわ」




「ふぉふぉふぉ。頭はちゃんとひとつじゃのう」




「スタイルからして完全に女性」




 そうなのだ。

 シルエットからして女性であることは間違いない。そして煙は完全に消え去った。するとそこには黒髪ロングヘアの美少女が食卓に座っていた。目鼻立ちは美しく整っているが、どことなく眠京太郎の面影を残している。そして着ている着衣は赤いビキニ姿だ。




「おおっ。成功したぞ」




「そうですねっ。まるで臥留子ちゃんの神力みたいですっ」




「完璧ね」




「ふぉふぉふぉ。力を合わせればできるんじゃのう」




「でも寝てる」




 そうなのだ。

 最後に秀子ちゃんが言った通りで、そのビキニ美少女は眠っているのだ。首をコクリコクリと動かして寝ている。その様子はまるで電車の座席でついうたた寝してしまっている感じに似ていた。

 だが、それもわずかな時間だった。




「……あれ~。なにか寒いよ~」




 美少女になった眠京太郎が目を覚ましたのだ。やはり着衣が水着ということで寒さを感じたのだろう。

 そして口調は相変わらず苛つかせるものだが、声は少女のそれになっている。




「――にゃにゃにゃ! ご主人様がとうとう女の子になってしまったのにゃん!?」




 それまで無言だった柱時計猫が驚愕の声を出していた。それまでの神力では半分はほぼ眠京太郎の姿だったので黙って見ていたようだが、とうとう我慢できなくなったのだろう。



「これは由々しき事態だにゃん。あの美しいご主人様はどこに行ってしまったのにゃん!?」




「……え?」




 俺は思わず猫を見る。

 どうやら人間(女神含む)と猫の美醜の基準はどうも違うようだ。……いや、単にこの猫に限ってかもしれないが……。




「ついに起きましたね。眠京太郎さんっ」




「さあ、臥留子を起こしなさい!」




 恵ちゃんと呂姫ちゃんが強い態度に出た。

 すると女版眠京太郎はまだ状況がわかってないようで、あちこちをキョロキョロと見回している。

 するとそんな京太郎に猫が着物の袂から出した手鏡を渡すのであった。


とうとう成功したのですっ。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。

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