360話 湯の中で女体化なのです。
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「なるほどな。これならお前たちの裸は見えないな」
「だから大丈夫だと言ったのですっ」
俺はいちおうは距離を取って女神たちから離れた場所に入浴する。
だが視線のやり場に困ってしまう。女神たちが肩まで浸かってくれているのなら安心できるのだが、胸元までしか浸かっていないので胸の谷間がわかってしまうのだ。
特に胸が大きい呂姫ちゃんと集子ちゃんは直視できない。
「……まあ、気持ちは確かにいいんだが、どこか心が休まらないな」
「わかる気がしますっ。見えないとはいえ混浴になっちゃってますからねっ」
そうなのだ。
とにかく居心地が悪い。男1人に女4人。これが男女比逆だったらどうだ? ……駄目だな。やっぱりそれでも居心地が悪い。
とにかく女性といっしょというのが問題なのだ。
俺は鼻まで湯につかってブクブクと泡立てして気を紛らそうとする。
そんなときだった。
俺の周りに突如湯気とは違う白煙が巻き上がったのだ。そして突然ボフンと音がした。その瞬間俺は一瞬意識が飛ぶ。
「……うぉ……」
目眩がしたがすぐに意識が戻った。
だが、なんか身体に違和感がある。見ると顔の両側から伸びた髪が湯に浸かっている。しかも金髪だ。
そして更に視線を下げると……。見事なたわわがある。
「ああっ! 大吉さんがいつの間にかダイキチーナちゃんになってますっ!」
「ホントね。加茂くんが自分で変身できる訳ないから……」
「ふぉふぉふぉ。臥留子の仕業じゃのう」
「むう。女体化」
そうなのだ。
俺の身体はいつの間にかダイキチーナの身体になってしまったのだ。
すると俺の心境に変化が起きた。俺も女の身体になったのだからなのだろう。女神たちを見ることに罪悪感がなくなったのだ。
なので俺は順々に女神たちを見る。
まず恵ちゃん。胸元までお湯に浸かっているので胸の上部が見えている。本当にささやかでまだ蕾にすらなっていない感じの胸だ。完全に真っ平らではないのだが、限りなく平らに近い。
そして秀子ちゃんを見る。
秀子ちゃんも胸はささやかだ。だが恵ちゃんに比べるとあきらかにある。わずかながら谷間ができていることからもそれがわかる。
次は呂姫ちゃんだ。
これは破壊力抜群だ。とても豊かな胸なので濁ったお湯に浸かった胸元に谷間は限りなく深いのだ。
最後に集子ちゃんを見る。
色素が薄いため白磁のような肌。そして細身の身体なのに呂姫ちゃんに負けないくらいのたわわを持っている。元はジジイだとわかっていてもこの裸体を見てしまえばそんなことは些末に感じてしまうくらい魅力的だ。
「……なんか私たちを遠慮なく見てますねっ」
「そうね。自分も女になったから遠慮がなくなったのかしら」
「ふぉふぉふぉ。じゃが見られても恥ずかしくないのも事実じゃのう」
「羞恥なし」
どうやら俺の視線にみんな気づいていたようだ。だが責められることはなかった。やはり俺自身も女になっていることが原因なのだろう。
で、俺だが改めて自分を見下ろす。垂れた両脇の金髪が触れているのは俺の胸だ。こうして見てもでかい。おそらく呂姫ちゃんや集子ちゃんに負けないくらいのサイズだろう。
そして俺は確かめたくなった。なので首まで深く湯に浸かったのだ。これで外から見えるのは俺の首から上だけになっているはずだ。
なので俺は白濁した湯の中にある両手で自分の胸を鷲掴みした――。
……でけえ。……柔らけえ。……プルンプルンじゃねーか。
ダイキチーナになってしまったのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。