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324話 やはり無人なのです。

基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

 そのとき俺はふと思いついた。

 それはこの世界はなんのために創られたのかだ。




「なあ、この世界はなんのために創られたんだ? って言うか誰が創ったんだ?」




「わからないですっ。ただ神武高校があるってことはここに関係する神が創ったのは間違いないかと思いますっ」




「それじゃ候補が多すぎるな。呂姫ちゃん、臥留子ちゃん、集子ちゃん、秀子ちゃんのすべてが該当してしまうぞ」




「そうなんですよねっ~。まあさっき言いました通り臥留子ちゃんは除外してもいいと思いますっ。彼女が創った世界なら私の神力で出発点がわかりますから……」




「あの入口になった小さな祠のことか?」




「そうですっ。来た道を戻るように辿っていけば帰れるのですがっ……」




 恵ちゃんは残念そうにそう言って首を振るのであった。




「職員室ははずれか。……じゃあ1年2組に行ってみるか?」




「そうですねっ。そこが駄目なら他の教室も見てみましょうっ」




 俺たちは階段を登り、俺たちのクラスである1年2組の教室に入った。もちろん予想通りだけど誰もいなかった。




「……ん? 机が足りなくないか?」




「そうですねっ。大吉さんと私、呂姫ちゃん、臥留子ちゃん、集子ちゃんの席がなくなっていますっ」




 そうなのだ。

 俺と女神たちの机と椅子がなくなっていた。これがなにを意味するのかはわからないが……。

 ちなみに秀子ちゃんは違うクラスなので彼女の机と椅子がどうなったのかはわからない。



「なにか意図的なものだと思いますっ。理由はわかりませんがっ」




「だな。仕方ない。他の教室も見てみよう」




 そして俺たちは1年2組を出た。そして隣の1組の教室へ入って行く。そこにもやっぱり誰もいなかった。

 ただ教室中央付近の机、椅子が1セットがなくなっていた。ここは秀子ちゃんの所属するクラスだ。彼女の席がどこなのかは俺は知らない。




「なあ、あの真ん中でぽっかり机と椅子がなくなっているのは……」




「きっと秀子ちゃんの席ですねっ。ひとつだけしかなくなっていないので確実だと思いますっ」




「たぶんな。……もうここにいても仕方ないな」




 そう言って俺たちは1年1組を後にした。そしてその後、他の1年生の教室、2年生の教室、3年生の教室を順番に周ったが、誰もいず、なにも手がかりを見つけることはなかった。

 その後である。




「念の為、特別教室も見てみるか」




「そうですねっ。こうなったら全部探してみましょうっ」




 俺たちは移動を開始した。

 特別教室と言うのは音楽室とか美術室、理科室などの授業で使われる教室のことだ。

 そしてそれらの教室も順番に見て回ったが、やはり誰もいなくて、なにかの手がかりになりそうなものも見つからなかった。




「ちょっと疲れてきましたっ……」




「そうだな。さっきから歩きっぱなしだしな。……学食でも行くか」




「そうですねっ。あそこならお茶が飲めますっ」




 そうなのだ。

 学食自体はおそらく誰もいないだろうから営業はしていないが、あそこには無料の給茶機があるのだ。



やっぱり誰もいないのです。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。


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