283話 身体が光り始めたのです。
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「……待てと言ってもなあ。どうすんだ?」
「そうよ。私たちは先に進まなきゃいけないのよ」
「ふぉふぉふぉ。このままじゃゲームオーバーじゃのう」
そうなのだ。
呂姫ちゃんの言葉じゃないが、俺たちは先に進まなきゃならない。
そのためには恵ちゃんもどきも撃破しなくてはならないのだ。
「……わ、わかりましたっ。……仕方ないですっ」
そう言って恵ちゃんは俯いた。
俺はちょっと心が痛んだが呂姫ちゃん、集子ちゃんの意見を採用する。
「じゃあ、撃つぞ」
――ダダダダダ。
俺はアサルトライフルを連射させた。
すると弾丸は次々と命中し、恵ちゃんもどきの下着が次々と千切れ飛んだ。
……そして恵ちゃんもどきは全裸になっていた。
恵ちゃんは幼い。
人間として具現化したときに小学校高学年くらいの姿として現れた。
神力で成長した高校生の姿に変えることもできるが、学校内でのみんなの記憶の整合性の関係から身体は小学校高学年のままにしてあるのだ。
なので高校生としてはかなり幼い。
おかっぱ姫カットの黒髪。まだほんのりとしか膨らんでいない胸。
くびれの少ない腰。そしてお尻もまだ小さい。
そんなロリな全裸で俺たちの前で立っているのだ。
「み、見ないでくださいっ」
そう言ったのはもちろん恵ちゃん本人で顔を真っ赤にさせて両手で顔を隠している。
つまり見ないでくださいと言いながら、見てないのは本人だけと言う状態になっていた。
俺にしてもジロジロと見る気はない。
なんせ見たら児童なんとか法に引っかかりそうな状態だしな。
だが、この後、この恵ちゃんもどきがなにかを仕掛ける可能性もあることから注意だけはしておかなければならない。
「……やっぱり神子恵の身体は幼いわね。これじゃ加茂くんも庇護欲しかわかないでしょう」
「ふぉふぉふぉ。そうじゃのう。女体としては明らかに未成熟じゃのう。これじゃ男は欲情せんのう」
「……ううう」
呂姫ちゃん、集子ちゃんが辛辣に物言う。
それを唇を噛み締めてこらえる恵ちゃん。
そんなときだった。
「……おい、なにか変じゃないか?」
「そうね。身体が光ってるわ」
「ふぉふぉふぉ。身体全体が光ってるのう」
そうなのだ。
ロリい全裸の恵ちゃんの身体の輪郭が白く光っているのだ。
そしてその光は徐々の大きくなり体全体をまばゆく包む。
「ああっ。も、もしかしてですっ……」
恵ちゃんがなにかに気がついたようで突然大きな声を出すのであった。
光り始めたのです。(`・ω・´)∩
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私の別作品
「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。