281話 誘惑は続くのです。
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どうぞよろしくお願いいたします。
「お。効いているぞ」
「そうですねっ。やっぱり大吉さんの攻撃は効くんですねっ」
「本人の願望かしら? まあ、制圧しないと先に進めないから仕方ないわね」
「ふぉふぉふぉ。……で、儂のコピーが丸裸になってしまった訳じゃが」
そうだった。
次々と破れた上下の下着はついにすべて弾け飛んで、集子ちゃんもどきは素っ裸になってしまったのだ。
腰まで伸ばしたシルクのような白髪。そしてすべすべな肌はホントに真っ白い。まるで白磁のようだ。更には呂姫ちゃんに負けないくらいのたわわな胸。そしてすらりと伸びる細い腕、足。
それらがすべて露わになってしまったのだ。
……う、ぐぐぐ。
俺は理性を保つのに必死だ。
だが、そんな俺をあざ笑うかのように集子ちゃんもどきは小首を傾げ上目遣いで俺を見る。そして手榴弾を足元に置くとそのまま全裸の呂姫ちゃんもどきの横に座り手招きをしてくるのであった。
「さあ、大吉さんっ。食わぬ据え膳ってやつですよっ。集子ちゃんもどきが誘っているんですっ。これはもう子宝作りをしなきゃ男として問題ですよっ……。はう……。痛いですっ」
恵ちゃんは再び脳天を抑えて蹲る。
もちろん俺の手刀がヒットしたからだ。
「ホントに懲りないやつだな。あんなあからさまな誘惑に乗れる訳ないだろうが」
「……くうう。でも、大吉さん、集子ちゃんもどきの裸を見て興奮してましたよねっ? 男としては正常な反応なんですよっ」
「……ぐう」
ま、まあそれは嘘ではない。
だが相手の元の元はジジイなんだぞ。それに興奮したってのは認めたくないだろうが……。
「ふぉふぉふぉ。なんか恥をかかされた気分じゃのう。まあ、それより次じゃな」
「そうね。後はダイキチーナと神子恵もどきね」
そうなのだ。
俺たちは戦っている最中なのだ。
こんな言い合いをしている場合じゃないのだ。
そんなときだった。
隙ありと思ったのか、ダイキチーナがアサルトライフルを俺たちに向かって連射してきたのだ。
――ダダダダダ。
俺たち全員に弾丸が次々と命中する。
相変わらずダメージは一切ないんだが、鬱陶しいのは鬱陶しい。
「行くぞ」
俺はそう宣言するとダイキチーナに向かって、ライフルを連射する。
――ダダダダダ。
すると弾丸は次々と命中し、ダイキチーナが着ている黄色い上下の下着が次々と破れ、散り散りに飛び散るのが見えた。
そして……全裸。
腰まで伸びた輝く金髪。そして胸は大きい。しかし特筆すべきはその大きさだけではない。形が良いのだ。ツンと上向きの乳房は俺の視線を釘付けにするには十分だった。
……う、ぐぐぐ。
待て、待て、待て。
あれは俺なのだ。自分で自分に興奮してどうする。
だけど胸だけじゃなくて、折れそうな程に細い腰。なだらかな曲線を見せる下腹部。そしてスラリと伸びた細い手足から俺は目線を逸らすことができなかった。
女体の誘惑は続くのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。