264話 攻撃方法の変更なのです。
基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
そこへ呂姫ちゃんが突撃した。
気合の声を上げてだ。
「シャァッ!」
片手斧が右手、左手の順で振り下ろされる。
グチャとかグシャとか肉が轢き潰される音がする。
「グギャーッ……!」
オーガが悲鳴を上げる。
見ると呂姫ちゃんがオーガの左手を攻撃したようで二の腕から血がダラダラと流れている。だがオーガはそれにはぜんぜん怯まないようですんなり立ち上がった。
「「ウガァーッ!!」」
そして2体動時に咆哮する。
それを見て、大したダメージは入らなかったのがわかったようで呂姫ちゃんは安全のために俺たちの元に駆け戻ってきた。
「オーガ、硬いわよ。ほとんど斧が刺さらなかったわ」
なるほど。
皮膚、そして筋肉も硬いのだろう。
斧で攻撃されても浅手の傷しか与えられないようだ。
「……まずいな。どうやって倒すんだ?」
「そうですねっ。大吉さんのライフルも私のショットガンもほとんど効き目がないですっ」
「私の斧もそうね。目を狙えば潰せるかもしれないけど、そんな暇はないでしょうし、致命傷にはならないわね」
「ふぉふぉふぉ。唯一効果がありそうなのはこの手榴弾かのう」
そうなのだ。
俺たち4人のそれぞれの攻撃方法でいちばん効果があったのは確かに集子ちゃんの手榴弾だ。
あの一発でオーガは片膝をついたのだ。
「……だとすると、手榴弾で攻撃するのがいちばんか」
「そうですねっ。それがいいと思いますっ」
「じゃあ、私たち全員で手榴弾で攻撃ね」
「ふぉふぉふぉ。なら全員に配るかのう」
俺、恵ちゃん、呂姫ちゃんはそれぞれの武器を一旦床に置いた。
そして集子ちゃんから渡された手榴弾をそれぞれ左右に持つ。
一人2発、4人で8発だ。
「これなら行けるかもしれないな」
「そう思いますっ。きっと行けますよ」
「まずは1体だけを集中的に狙った方がいいわね」
「ふぉふぉふぉ。そうじゃのう。1体を集中攻撃じゃ」
俺たちは相談した。
そしてまず呂姫ちゃんが斧で攻撃した方のオーガを狙うことにしたのだ。
「「ウガァーッ!!」」
自分たちに対しての良からぬ予感がしたんだろうか、オーガ2体が雄叫びを上げてのっしのっしと迫ってきた。
迫力はすごいが歩みは遅い。なので引き付けて狙える時間は十分にある。
「じゃあ、行くぞ!」
俺の合図に三女神たちが頷くのが見えた。
手榴弾で狙うのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。




