262話 休憩がとれたのです。
基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
コボルト退治が終わってから三女神たちに変化があった。
なんと上の下着が戻ったのだ。
キラキラと身体が光の粒に包まれたかと思ったら、その粒が消えると下着を着用していたのだった。
「助かりましたっ。やっぱりモンスターを退治すれば良かったんですねっ」
「そうね。とりあえずこれでなんとかなるわ」
「ふぉふぉふぉ。後は服じゃのう」
そう安堵する恵ちゃん、呂姫ちゃん、集子ちゃんだが俺からすれば、その格好でも十分エロいぞ。
上下付けてるとは言え下着姿には違いないのだ。
あんまり直視しない方がいいだろうな。
それから俺たちは休憩を取ることにした。
通路にトイレのドアがあるのを見つけたからだ。
「助かりましたっ」
「ちょうど行きたかったから、よかったわ」
「ふぉふぉふぉ。生理現象には逆らえないからのう」
トイレ休憩を終えて出てきた恵ちゃん、呂姫ちゃん、集子ちゃんは笑顔だ。
もちろん済ませた俺も同じ表情だろうな。
そのときだった。
「あれ? あれって自販機じゃないですかっ?」
恵ちゃんがゲームの筐体が並ぶ一角を指さした。
「ホントね。なにが売っているのかしら?」
「ふぉふぉふぉ。楽しみじゃのう」
俺たちは自販機に向かって歩いた。
するとそこには普通に見かける飲み物の自販機と高速道路のパーキングエリアで見かけるような温めた食べ物を売る自販機があった。
ハンバーガーとかたこ焼きとか唐揚げなんかが売っているやつだ。
「喉も乾いていたし、腹も減っていたから助かるな」
「そうですねっ。なにを食べようか迷っちゃいますっ」
「私はハンバーガーかな?」
「ふぉふぉふぉ。儂はたこ焼きがいいのう」
それから俺たちは好きなものを購入し食べた。
むろん床で食べることはない。
近くにゲーム機がいくらでもあるのだ。椅子には困らない。
そして食事を終えた俺たちは見るともなしに進行方向を見る。
遥か向こうはなぜか霞んでいて先が見通せない。
だが行かなければこの臥留子ちゃんに会うための旅は終わらない。
「休憩も取ったし、行くか」
「そうですねっ」
「先を急ぎましょう」
「ふぉふぉふぉ。行くしかないのう」
そう言って俺たちは立ち上がった。
そしてそれぞれの武器を手に持ち、先へと進むのであった。
それからしばらく歩いたときである。
相変わらず周囲にはゲーム筐体が音楽と映像を流していてる。
誰もいない無人のゲーセン。
電気の無駄遣いとも思うが、これも臥留子ちゃんの神力なので費用はかかっていないのだろう。
そんなときだった。
「おい。なにかいるぞ?」
そうなのだ。まだ遥か前方なのだがうっすらと人の形のようなものが見えるのだ。
「なにかいますねっ」
「数は2体。……え、ちょっと大き過ぎない?」
「ふぉふぉふぉ。巨漢じゃのう」
なにか大きな人型の者たち2体が俺たちに向かって来ている様子だった。
巨大な者が来たのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。