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261/512

261話 コボルトを倒したのです。

基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。



 

「コボルトたちが動いたら、一斉に攻撃だ」




「わかりましたっ」




「了解よ」




「ふぉふぉふぉ。任せるのじゃ」




 俺の指示に恵ちゃん、呂姫ちゃん、集子ちゃんが返事をする。

 そしてコボルトの動き、正確には足の動きに注意する。




 ジリッジリッ……。




 コボルトたちは僅かずつだが絶え間なく近づいて来る。

 そして時が来た。




「「「「「ガウッ!」」」」」




 ヤツらが一斉に飛びかかって来たのだ。




「今だっ!」




 そう叫んで俺はアサルトライフルに引き金を引いた。




 ――ダンッ、ダンッ、ダンッ!




 先頭にいたコボルトの頭に次々と命中する。




「キャイーンッ……」




 そしてそのコボルトは床に落ちて動かなくなる。

 どうやら絶命したようだ。




 背後からはドンドンドンと射撃音がするので恵ちゃんがショットガンを放っているのがわかる。

 そして散弾を受けた3匹ほどが床に落ちてくたばったのがわかった。




 そして空中で爆発が起きた。

 集子ちゃんが投げた手榴弾が破裂したのだ。

 これは威力がすごくて5匹も道連れにしてくれた。




 もちろん爆風は俺たちには一切ない。

 安全異空間仕様なのは助かる。




「みんな、やるわね」




 背後から呂姫ちゃんの声がした。

 そうなのだ。

 呂姫ちゃんは片手斧なので群れに突入しないと攻撃できないのだ。

 だけど今は胸を隠せないので構えたまま動けないのがわかる。




「呂姫ちゃんは今回はとりあえず待機かな」




「なによ。私だって戦いたいわよ」




「でも無理じゃん。上半身裸なんだからさ」




「いいえ、方法はあるわ。加茂くんが目を瞑ってくれればいいのよ」




 なるほど。

 俺が見なければいいのか。確かにそうだな。




「わかった。じゃあ俺は隅っこで目を閉じてるよ」




 そう言って俺は通路の壁まで歩いて行き、そこで目を閉じた。




「いいわよ。じゃあ私も行くわね」




 そう言って呂姫ちゃんが走り出すのが目を閉じていてもわかった。

 残るコボルトは1匹。それを呂姫ちゃんが仕留めるのだろう。




「さあ、覚悟なさい。行くわよ!」




 張り切った叫び声を上げて呂姫ちゃんが遠ざかるのが聞こえた。

 するとグシャとかグチャとか直視したくなくなるような肉が潰される音が聞こえる。

 どうやら呂姫ちゃんがコボルトを攻撃しているようだ。たぶん相当グロいことになってるんだろうな。




「キャイーンッ……」




 最後の残っていたコボルトの断末魔の鳴き声が聞こえた。

 どうやら終わったようだ。




「やっつけたわ。これで私たちの勝ちよ」




 呂姫ちゃんの勝ち誇った声が聞こえた。

 きっと今、ドヤ顔なんだろうな。

 さあ、これでコボルトは全滅だ。とりあえず終了だな。




 そう思った俺は目を開けた。

 すると両手で片手斧を持つ呂姫ちゃんの姿が見えた。

 ……そしてプルンプルンと揺れるたわわな胸も。




「ちょ、ちょっと加茂くんっ! まだ見ていいって言ってないでしょっ!」




「す、すまん。……もう終わったからいいかと思ってしまった」



 これは不幸な事故だ。

 だが慌てて胸を隠す呂姫ちゃんに俺は思いっきり怒られるのであった。



撲殺呂姫ちゃんなのです。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。


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