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250/512

250話 ゴブリンたちが姿を消したのです。

基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。



 

 それからしばらく様子を見た。

 すると残骸となったムカデ骸骨は粉々になり消滅したのであった。




「これで大丈夫だな」




「ちゃんと倒せましたっ」




「良かった。……強敵だったわね」




「ふぉふぉふぉ。難儀な敵じゃったのう」




 俺、恵ちゃん、呂姫ちゃん、集子ちゃんは互いの顔を見合わせ安堵したのであった。




 そして俺たちは更に奥へと進む。




「ちょっとくたびれてきたな」




「ですねっ。ちょっと休憩したいですっ」




「そろそろトイレにも行きたいわね」




「ふぉふぉふぉ。腹も減ってきたのう」




 そんなことを言い合った。

 なので俺たちは余裕があったのだと思う。

 だけどそんな一時もあっと言う間に過ぎ去るのだった。




「……おい、なにか見えるぞ」




「そうですねっ。……私よりも小さい気がしますっ」




「数は10匹ってところかしら?」




「ふぉふぉふぉ。だが、すごい敵意じゃのう」




 そうなのだ。

 遥か前方から恵ちゃんよりも小柄で人型のなにかが群れをなして近づいて来るのが見えたのだ。

 手には斧らしい物を持っているが、形状からして石を木の棒にくくりつけた粗末な石斧に思える。

 まあ、明らかに敵だ。




 そして距離がだんだん近くなることで敵の正体が明らかになってきた。

 小柄な体躯。腰布だけを巻いた緑色の体色。凶暴そうな顔つき。口から垂れるよだれ。

 そして鼻が曲がりそうな悪臭。

 すべてが嫌悪を抱かせる存在だった。




「あれ、……ゴブリンじゃないか?」




 俺は漫画やアニメで見たゴブリンを思い出す。

 確かあんな外見なはずだ。




「そうですねっ。あれはゴブリンですっ!」




「雑魚キャラよね。ちゃっちゃと倒しちゃいましょ」




「ふぉふぉふぉ。強敵ではないのう」




 彼我の距離が20メートルを切った頃だった。




「そろそろ攻撃するか」




 俺はアサルトライフルを構える。




「そうですね。私もバンバン撃ちますよっ」




 恵ちゃんもそう言ってショットガンを構えた。




「滅多打ちにしてくれるわ」




 両手の斧を振り上げて呂姫ちゃんは気合を入れる。




「ふぉふぉふぉ。儂もどんどん吹っ飛ばすかのう」




 集子ちゃんはベルトから手榴弾を取り出しニヤリと笑う。




 そんなときだった。

 前方で集団で列を作っていたゴブリンたちが騒ぎ始めたのだ。




「「「「「グギャギャギャャャ……!!」」」」」




 そして一瞬のことだった。

 10匹くらいいたゴブリンたちの姿が瞬時にかき消えたのだ。

 その場にはすでに1匹の姿もない。




「気をつけろ!」




「姿が消えちゃいましたっ」




「逃げた訳じゃないわよね」




「ふぉふぉふぉ。おそらく高速移動じゃろう」




 いったいどんな攻撃を仕掛けてくるのか。

 俺たちは武器を身構えたまま注意深く辺りを見回すのであった。



なにかを仕掛けてきそうなのです。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。



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