244話 スライム撃退なのです。
基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
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――ダダダダダダッ!
発射された弾丸は飛びかかって来たスライム2匹に命中した。
するとスライムたちは引きちぎられるように爆散する。
「よしっ」
俺は手応えを感じた。
これなら戦える。
「次は私ですっ」
――ダンッ!
恵ちゃんがショットガンをぶっ放した。
腰だめで大体の方角だけ定めての射撃だが弾丸が散るので、何匹ものスライムに命中が可能だ。
そして4匹のスライムが爆散した。
「ふぉふぉふぉ。まだまだおるのう」
集子ちゃんがそう呟くが、その通りでスライムの群れはざっと見てもまだ20匹くらいはいる。
「ふぉふぉふぉ。手榴弾を投げるぞう」
振りかぶった集子ちゃんが手榴弾を投げた。
「ちょ、ちょっと待てっ……!」
俺は叫んだ。
そうなのだ。この距離で手榴弾なんか爆発させたらこちらまで爆風の被害に遭ってしまう。
ところが遅かった。手榴弾はすでに集子ちゃんの手を離れ空中を飛んでいたのだ。
そして着弾。
――ドッカーンッ!
床の上を蠢いていたスライムの群れに着弾した手榴弾はそこで爆発した。
……が、なぜかスライムたちは爆散したのに爆風は俺たちの方へ来なかった。
なので当然、全員無傷。
「……どういうことだ?」
俺はキョトンとした顔になっていたと思う。
不思議で仕方ないからだ。
「……たぶん臥留子ちゃんの神力じゃないでしょうかっ」
恵ちゃんがそう言う。
「そうなのか?」
「そうね。そもそもこの空間自体が臥留子の神力だから、最初から同士討ちとかにならない設定になっているんじゃないかしら?」
呂姫ちゃんが考え顔でそう発言した。
「ふぉふぉふぉ。論より証拠じゃのう。これで安心して手榴弾は使えるのう」
集子ちゃんは嬉しそうだ。
まあ、大量のスライムを一気に倒したんだから爽快感あるんだろうな。
で、だ。訳がわからないが、やはり神力か。
まあ、ここは現実世界じゃないからな。
それで納得することにしよう。
「まだ生き残りがいるな……」
見ると通路の端っこの方に2匹ほどスライムが生き残っていた。
どうやら爆風に巻き込まれなかったようだ。
「じゃあ、私が仕留めるわね」
それぞれの手に片手斧を装備した呂姫ちゃんが生き残りスライムに突っ込んで行く。
「てやっ!」
そんな掛け声と共に斧を振り下ろしスライムを攻撃する。
斧の直撃を受けたスライム2匹はひしゃげるように潰れて消滅するのであった。
「スライムは全滅だな」
「これでモンスターの襲撃は終わりだといいですねっ」
俺はアチャーとなった。
恵ちゃんがフラグになりそうな発言をするからだった。
スライムを撃退したのです。(`・ω・´)∩
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私の別作品
「勇者パーティを追いかけて_~転倒魔法しか使えません~」連載中
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。