222話 臥留子ちゃんのお家へ出発なのです。
基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
それから恵ちゃんは臥留子ちゃんと呂姫ちゃんに連絡を取ってくれた。
そして最初に返事をくれたのは呂姫ちゃんだった。
「呂姫ちゃんからですっ。いつでもオッケーだそうですよっ」
「そうか、それはありがたい」
呂姫ちゃんは付き合いがいい。
恵ちゃんの邪魔をするのが邪神の役割とかなんとか言っているけど、なんのかんのと声をかければオッケーしてくれる。
そして1時間が経過した。
「……臥留子ちゃんから返事はないのか?」
「ありませんねっ。なんか忙しいのかもしれませんっ」
「疫病神が忙しいってのはマズイんじゃないか?」
「そう言われればそうですねっ。……でも私、臥留子ちゃんが具体的になにをやってるのかしらないんですよねっ」
「そうなのか」
まあ、疫病神って言うくらいだから他人からしたら困ることをしてるんだろうな……。
そして3時間が経過した。
時刻はもう昼を過ぎていて、俺たちは昼食もとっくにすましている。
「……そう言えば臥留子ちゃんから返事来ませんねっ?」
「もう一度送ってみたらどうだ? もしかしたら届いていないのかもしれないぞ」
「そうですねっ。じゃあ……、あ、来たっ」
「臥留子ちゃんから返事が来たのか?」
「そうですっ」
「内容は?」
「今からなら大丈夫だそうですっ。但し臥留子ちゃんの家に来て欲しいってことですっ」
「それは構わんが臥留子ちゃんの家ってどこだ?」
「私も行ったことありませんっ。でも住所が書いてあるので地図アプリで行けそうですよっ。たぶん歩いて30分もかかりませんっ」
「そうか。なら、呂姫ちゃんと合流して3人で行くか」
「わかりましたっ。じゃあ呂姫ちゃんを呼びますねっ」
そして恵ちゃんはスマホを使って呂姫ちゃんを呼び出した。
そして15分後には呂姫ちゃんは神武寮に到着した。
「お待たせ」
肩までのショートボブ。金髪碧眼のとびっきり美少女である呂姫ちゃんは今日は黒いワンピース姿だった。
呂姫ちゃんは短めのスカートが似合うが、こういう長いのも新鮮でいい。
「じゃあ、さっそく行きましょうっ」
恵ちゃんの言葉を合図にして、俺たち3人は臥留子ちゃんの家へと出発した。
地図アプリは恵ちゃんが見ている。
空には夏の太陽が元気に姿を見せている。なので暑い。
「このまままっすぐ大通りまで行って、そこを左折して……っ」
俺たちは歩く。
大通りに近づいたことで車の交通量が多くなった。
そんな中、俺たちは広い歩道に生える街路樹の影を選んで歩く。
もちろん日陰の方が涼しいからだ。
「次はコンビニの真横の坂道を登りますっ」
「了解」
「わかったわ」
俺と呂姫ちゃんはそう返事をして恵ちゃんの後を追うのだった。
臥留子ちゃんの家まで目指すのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。